「大空魔竜ガイキング」~異色の番組タイトルを解説
こちらから続いております。
最初期のロボットアニメのタイトルはシンプルに「主役ロボットの名前だけ」でした。
「鉄人28号」
「アストロガンガー」
「マジンガーZ」
「グレートマジンガー」
「ゲッターロボ」
などなど。
それがロボットアニメの増加に従い、差別化のために頭に「どんなロボットかの説明」が頭に付くようになります。
●「勇者ライディーン」
ライディーン(ロボット)は平和を守る勇者です
●「無敵鋼人ダイターン3(スリー)」
ダイターンは3機が合体して一体の無敵の鋼人(鉄のロボット)になります
●「超電磁マシーン ボルテスV(ファイブ)」
ボルテスは5機が合体して超電磁エネルギーで動く一体のマシーン(ロボット)になります
●「伝説巨神イデオン」
イデオンは伝説の巨神と呼ばれる巨大ロボットです
※実際、同世代のロボットの中では抜きん出て巨大。
この手法のネーミングが溢れ始めると、差別化のために、この法則から意図的に外したものが出始めます。
●「太陽の牙ダグラム」
ダグラムは惑星デロイア独立派ゲリラグループ「太陽の牙」の所有するコンバットアーマー(ロボット)です。
●「機甲界ガリアン」
ガリアンは機甲界(機甲兵と称される架空の世界)で、主人公の操る機甲兵(ロボット)です。
※「機甲界」には「パンツァーワールド」という英訳付き。
さらにこの手法にも手垢が付き始めると、今度は「何かそれっぽい造語をクリエイトして、世界観をカッコよく説明する」タイトルも出てきます。
●「天元突破グレンガラン」
グレンガランは限界を突破するロボットです
※「天元」は囲碁板の中心。「限界を超える」と言いたい造語。
最近は「敢えて主力ロボットの名前はタイトルに出さない」パターンもあります。
●「交響詩篇エウレカセブン」
「交響詩篇」はそれっぽい造語、エウレカは主役少女の名前、セブンは放送時間(朝7時から)に由来。
ロボット名(ニルヴァーシュ)は影もなし。
●「逆転世界ノ電池少女」
逆転世界(異世界)「真国日本」に属国化された日本に興った反政府結社「アラハバキ」のロボット兵器の動力源は「電池少女」と呼ばれる少女たちです。
ロボットの名「ガランドール」は影もなし。
ガイキングは、並列型!
前置きが長くなりましたが、ガイキングです。
「大空魔竜ガイキング」が放送された頃は、「勇者ライディーン」系のタイトル全盛期でした。
なので、見たことある人の中にすら「ガイキングは大空魔竜です」あるいは「ガイイングは別名大空魔竜と呼ばれます」…と間違えて記憶しているパターンが、私の周りでも実際にありました。
正解は…
●「大空魔竜ガイキング」
地球侵略を企む異星人に対抗して地球側が組織した「大空魔竜戦隊」の巨大な恐竜型移動基地が「大空魔竜」です。
「大空魔竜」はそれ自体が高い戦闘能力を持つロボットでもあり、また頭部に人型戦闘ロボット「ガイキング(主役ロボ)」を格納しています。
つまり「大空魔竜戦隊」は「大空魔竜」と「ガイキング」という2体の戦闘用ロボットを所有しており、両方を駆使して侵略者と戦います。
ふたつのロボットの名前の並列というパターンだったのです!!
ガイキング収納時は、ガイキングの胴体部分が大空魔竜の顔になっています。
そのためガイキング分離後の大空魔竜はちょっとおまぬけな顔無し状態になります。
顔がなくなると戦闘能力も低下するため、アルマジロか猫のようにクルッと丸まる防御態勢を取ることができます。
⇩顔ありの時の、恐ろし気な大空魔竜。
画像はAmazonよりお借りしました。

⇩大空魔竜のヘッドパーツと、別の場所に格納されている上半身パーツ、下半身パーツの3つが合体してガイキングになります。
画像は電撃ホビーウェブよりお借りしました。

⇩左が顔のなくなった、おまぬけ感漂う大空魔竜。
画像は電撃ホビーウェブよりお借りしました。

⇩右が「クルッと丸まるアルマジロ式防御態勢(作中では「ボリューションプロテクト」と呼ばれていました)を取る、お茶目な大空魔竜。
画像は超合金魂よりお借りしました。

主役ロボともう一つのロボの名前を並列した、という、今のあってもかなり異色の作品タイトルなのでした。





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