英国人がキュー(行列)を作らなくなった…より正確に言えば
キュー queueとはイギリス英語で行列のことです。
アメリカ英語ではライン lineとなります。
ロンドン郊外にある有名な王立植物園、キューガーデンは Kew Gardens と全く別の綴りになります。
伝統的に「英国人は行列を作る」と言われてきました。
「バス停で行列を作るのは日本人と英国人だけ」というジョークもありました。
一説によると、その根底には第二次大戦中の1940年から戦後の1954年まで続いた英国の厳しい食糧配給期が関係しているとも言われています。
「英国人は我慢強く列を作る、公正で礼儀正しい国民性を持つ」
(だから食糧配給の長い行列にも不平不満を言わず、割り込みも小競り合いもしないのだ)
という政府のPRが、元からあった「行列を作りたがる」英国人気質に拍車をかけたというわけです。


しかし、先日12年ぶりに訪れたロンドンでは、少なくともバス停においては、この神話はすでに崩壊しかかっていました。
私が今から書くことは、一部の人からは強い反感を買うでしょう。
「人種差別だ」
「証拠動画をあげろ」
もしくは
「証拠を示さなければ、お前をレイシストと呼ぶ」
と言われるかもしれません。
しかし、3週間の滞在期間中毎日バスを利用した私が毎日目にしたた日常の光景です。
既にそれが恒常化している様子だったため
「異常事態です、事件です!だから動画を撮ります!」
という場面ではありませんでした。
ですので、ぶしつけに赤の他人の動画(証拠)など撮っておりません。
前置きが長くなった理由は、行列を作らない、もしくは律儀に行列を作っている白人シニアを尻目に我先に割り込んで乗ってしまうのは、いつも有色人種系の人たちだったからです。
英国では長年寛大な移民政策を取り続けた結果、現在「英国民の4割が移民」と言われます。
しかしロンドンのゾーン1~4の地域に限定すると、私の見た限り民族構成はこんな感じでした。
アラブ系3.2:ブラック系1.5:インド・パキスタン系1.5:東洋系0.8:
白人系3
「ウソウソ、大嘘。私も最近行ったけど、白人はもっといっぱいいた!!」
と、7日間ほどのツアーでバッキンガム宮殿やビッグベンなどの観光名所だけを訪れた方は言うでしょう。
ではお伺いします。
その「一見たくさんいる」白人系の人たちが何語を話しているか、聞きましたか?
聞けば、フランス語やドイツ語、イタリア語やスペイン語、時にはロシア語だったはずです。
彼らは欧州大陸からの観光客です。
もしくは英語ではあるけれど巻き舌の早口で、もしくは英国英語とは明らかに違うアクセントで、ロンドンチューブのことを「サブウェイ」と言ったり、建物の1階のことを「ファーストフロア」と言ったり。
彼らはアメリカや豪州からの観光客です。
※英国では1階を「グランドフロア」2階を「ファーストフロア」3階を「セカンドフロア」と言います。
例えば私が訪英するたびに自宅の部屋を貸してくれる私の年上の友人は、キプロス生まれのアルメニア人です。
小学生の頃に一族三世代で英国に移民してきた家系です。
キプロスは1960年に独立するまで英国の直轄植民地でした。
英国は、かつては植民地からの移民には非常に鷹揚で、英国籍取得も容易だったようです。
アルメニアは美人の産地で有名なコーカサス三国(アゼルバイジャン・ジョージア・アルメニア)のひとつなので、彼女も人目を惹く美人です。
顔の骨格もいわゆるアングロ・サクソン系英国人とは微妙に違います。
しかし彼女も白人です。
※そもそも白人種を意味する「コーカソイド」が「コーカサス(地方)の人」という意味です。
黄色人種を意味するモンゴロイドは「モンゴルの人」ですね。
下の女性は今年のミス・アルメニアです。
画像はご本人のInstagramよりお借りしました。

話が大きくそれましたが、ロンドンは移民増加、治安悪化、不動産暴騰など、複数要因のコンボで、生粋の英国人には敬遠されて久しいです。
生粋の英国人はどんどん近隣州(ハートフォードシャー州やサリー州)に転出してしまい、ロンドンからは姿を消している。
「ウソウソ、そんなに不動産価格が高騰してるなら、移民はなおのこと住めないだろう」
ですって?
あなたは今までの英国の移民政策と福祉給付の異様なまでのあゆみ手厚さを知らない。
英国政府はつい先日、9月末にやっとこんな発表をしました。
定住を希望する移民に就労の義務を課すことにする。
福祉給付を受けず、地域活動に参加しなければ定住を認めない。





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