クイズ>出題&解答:反ワクチン団体のトンデモ主張を見抜け+ネズミ豆知識
<問題>
次にあげる日本の反ワクチン団体の「ワクチンが危険な根拠」の主張の
一例を読んで、
どこが理論破綻しているか、5分以内に20文字以内で述べよ。
👇
「コロナワクチンは毒だ。ワクチンを打たれたネズミが2年で死んだ」
<答え>
ネズミの寿命は2年。
ネズミの仲間は種類が多いです。
最大級のカピバラの寿命は野生で5〜10年、飼育で8〜12年と言われます。
また近年の研究で明らかになりましたが、ハダカデバネズミは30年です。
しかし「コロナワクチンを打たれた」となれば、実験用のマウスかラットとしか考えられません。
わざわざカピバラやハダカデバネズミを人間用ワクチンの実験動物として使用するラボなどありません。
マウス(ハツカネズミなどの小型種)の寿命は2年、ラット(ドブネズミなどの大型種)の寿命は2〜3年。
共に飼育下の数字です。
つまり、2年で死んだネズミは寿命がきただけです。
●ろくな治験期間もなく投入されたから、コロナワクチンは信用できない。
だから自分は打ちたくない。
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ここまでは理解できます。
信用する・しないは個人の自由の範疇です。
●打たれたネズミが2年後に死んだから、コロナワクチンは毒である。
ゆえにワクチン接種は殺人行為である。
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もう騙す気まんまんやんけ。
最近は下火傾向とはいえ、こんな破綻した理屈を主張する団体に一時は数千人を超える一般人が共感して、集会やデモに集まっていたというから驚きます。
ちなみに、一見小さくて可愛らしいマウスはなかなか人間になつかず、気性が荒く、マウス同士でも流血の喧嘩をするそうです。
そのため近年改良されペット用に流通しているのは、人間が眉をひそめるラット(ドブネズミ)の方です。
ペット用の改良種は「ファンシーラット」という名前で流通しています。
ファンシーラットについてはそのうち別記事で書きます。
左:マウス 右:ラット
画像は鳥取大学医学部公式より。
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