盛夏の花>ヒマワリ❷ウクライナの抵抗のシンボルになった理由はあの名作映画
👇この記事から続いています。
ひまわり(1970年・伊・仏・露・米合作/1時間47分)
監督:ヴィットリオ・デ・シーカ
主演:ソフィア・ローレン (1934〜)
マルチェロ・マストロヤンニ(1924〜1996)
👇子供の頃にTVで見た時は「サンダーバード」ぽく見えた、マストロヤンニの軍服姿。
👇ネタバレも何もないほど有名すぎる作品なので、最後まで書いてますよ。
<あらすじ>
第二次世界大戦中のイタリア、ミラノ。
ジョバンナという娘とアントニオという青年が出会い、瞬く間に恋に落ち、結婚した。
アフリカ戦線行きが決まっていたアントニオは、出征したくないあまり詐病を演じる。
しかしバレてしまい、懲罰としてアフリカではなくソ連戦線に送られてしまう。
戦争が終わってもアントニオは復員してこない。
ジョバンナはアントニオの母(姑)と二人暮らしをしながら夫の帰りを待ち続け、何年かが経ってしまう。
何度役所に出向いても「生死不明」という答えしか返ってこない。
痺れを切らしたジョバンナは、とうとうソ連に夫を探しに行く。
夫が送られたウクライナ地方を探し回るジョバンナ。
しかしやっと探し出したアントニオは、現地女性と所帯を持って子供までいた。
アントニオは戦争で意識不明になり、記憶をほとんど無くしていたという。
その時に助けてくれた親切な娘と結婚して、ロシア人として暮らしていたのだった。
失意を抱えてイタリアに戻るジョバンナ。
さらに数年が過ぎ去る。
あれ以来ずっと塞ぎ込むアントニオは、ついに妻に許しを乞いミラノに向かう。
しかし、ジョバンナも既に他の男性と結ばれて子供が産まれていた。
出征するアントニオを見送ったのと同じミラノ駅のホームで、ジョバンナはモスクワ行きの列車を見送る。
アントニオはソ連に残した妻子の元へ帰るのだった。
地平線まで延々と続くひまわり畑が印象的な映画ですが、あのロケ地がウクライナだったのですね。
この「反戦悲恋映画」が「ヒマワリがウクライナの反戦(抵抗)のシンボルになった理由」だったのでした。
心優しいウクライナ娘(アントニオの妻)役を演じたリュドミラ・サベーリエワ(1942~)は、残念ながらウクライナ人ではありません。
サンクトペテルブルグ生まれ、名門・マリインスキー劇場のバレリーナから女優になった人です。
👇ソフィア・ローレンとは対照的な、薄幸そうな美女。
下は映画公開から25年後、1995年の61歳のマストロヤンニと51歳のローレン。
マストロヤンニは翌1996年に62歳で逝去。
2020年には50周年記念レストア版も公開されました。
Amazonプライムビデオで、条件付き(シネフィルWowow無料体験申込)で無料で観れます。
※レストア版ではありません。
- ひまわり (字幕版)
- Video On Demand
ソフィア・ローレンさんは現在87歳(9月で88歳)。
「生涯現役女優」宣言をされており、2020年にもNetflixのドラマに出演されています。
👇その時の写真(86歳)。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。