日本人なら知らない人はいないと言い切れる、松尾芭蕉（1644年～1694年）が亡くなった日です。

太陰暦10月12日なので太陽暦では11月28日に当たります。

しかし芭蕉関連の催事は10月12日に行われています。

＜芭蕉祭＞

三重県伊賀上野市上野公園に建つ俳聖殿は、1942年に松尾芭蕉生誕300年を記念して建設されました。

殿内に伊賀焼芭蕉座像（2010年国重要文化財指定）が安置されています。

毎年10月12日の芭蕉祭の一日のみ一般公開されます。

芭蕉翁献詠俳句の表彰式もこの日に行われます。

※俳聖殿画像はトリップアドバイザーより。

芭蕉は1694年9月29日（太陰暦）から旅先の大阪で寝込み、10月8日に「病中吟」という前書を付けて、あの有名な生涯最後の句を詠みました。

旅に病んで 夢は枯野を かけ廻る

これを辞世の句と勘違いする人もいますが、芭蕉がわざわざ「病中吟」と前書を付けたところがミソです。

芭蕉は、回復する気満々だった。

しかし叶わず、4日後に帰らぬ人となりました。

※松尾芭蕉（葛飾北斎画）
これが50歳とは少々老けておいでですが、人生50年の時代です。