馬>珍しい毛色:黄金馬アハルテケ@トルクメニスタン
のろのろ様が「葦毛の馬が好き」と書かれているのを拝読して、私はどんな毛色が好きかな~と考えました。
青毛や黒鹿毛(まっくろくろすけ系)や尾花栗毛(茶色の体躯に銀髪)など、滅多にいない珍しい毛色がけっこう好きです。
まっくろくろすけコントレイル。
引退後は誘導馬にスカウトされたグッドルッキングガイ、トウショウファルコ。
意外ですが、体重が1トン(サラブレッドの倍)に達するばんえい馬にはサラブレッドよりも尾花栗毛が多いと聞きます。
ばんえい馬に使われる品種のひとつ、ベルギー・ブラバンド地方原産のベルジャン種は血統的に尾花栗毛が出やすいためだそうです。
画像はメジロタロー(後にシルクタローと改名)。
一番好きな競走馬はとても一般的な鹿毛の「奇跡の名馬」トウカイテイオーなんですが。
だって帝王、超絶美形なんだもの。
しかし、実はもっと珍しい毛色があります。
サラブレッドにはない毛色ですが、こんな毛色の馬も世界に入るんですよ。
下の画像のトルクメニスタン原産のアハルテケAhaltekeという品種の馬です。
ゴージャスにもほどがあろう。
ゲームキャラクターじゃありませんってば。
実在しますよ。
Wikipediaもあります。
トルクメニスタンの国章にまであしらわれています。
一番上のピンクゴールドの被毛(月毛)が特徴の品種…ではありません。
どんな毛色も発現するようです。
国章の絵はもろに鹿毛ですし。
特徴はどんな毛色でも必ず金属光沢があることだとか。
上の画像のような、まるで金属のようなぬめりのある光沢ですね。
現存する最古の馬種のひとつと考えられているとWikipediaにはあります。
日本人が珍しがって「よっぽど品種改良したんだろう」と言いたがるアフガニスタンやボルゾイなどが、実は古代犬種というのと同じ。
日本でもトルクメニスタンにある国際アハルテケ協会の指導を受けたブリーダーが、青森県の長谷川牧場でアハルテケの繁殖を行っています。
HPはないようです。
公式Twitter
公式インスタグラム
https://www.instagram.com/akhalteke_jp/?hl=ja
YouTubeチャンネル
5 killed in fiery wrong-way crash
どんな毛色もOKとはいえ、やはり珍しい月毛や佐目毛が好んで繁殖されているようですね。
月毛/佐目毛ともに、栗毛または栃栗毛が変異型MATP遺伝子(クリーム様希釈遺伝子)によって発現するものです。
月毛と佐目毛。
月毛は日本の競走馬にはいないのですが、アメリカにはいるようです。
競走馬でなければ日本にも有名な馬がいます。
上杉謙信の愛馬・放生月毛(ほうしょうつきげ)。
謙信は有名な川中島の戦いで、宿敵・武田信玄との一騎討ちの際にこの放生月毛に騎乗したと言われています。
希釈遺伝子で発現した毛色が珍重されるのは猫の世界でもあります。
黒猫に希釈(ダイリュート)遺伝子が働くと生まれる灰青色(ブルー)の猫は日本猫にはなかった毛色なので珍しがられます。
三毛猫にダイリュート遺伝子が働いて生まれるダイリュートキャリコ(日本語ではパステル三毛)も、日本猫にはなかったので昔は高値でした。
しかし一度見てみたいものです、黄金馬アハルテケ。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。