物の名前>無意識の印象操作を感じるネーミング
シワシワネーム(2015年頃発生)
キラキラネームの逆の、古風な名前に対するネーミングに「シワシワネーム」というのがありました。
2015年頃発生、2017年頃にパッと拡散。
その後あまり使われなくなったと覚えています。
何故「クラシックネーム」もしくは普通に「古風な名前」と言わないのか、と思いました。
古風な名前:英語では何と言う?
- traditional name(トラディショナル・ネーム)
- classic name(クラシック・ネーム)
- old-fashioned name(オールドファッションド・ネーム)
- vintage name(ビンテージ・ネーム)
- antique name(アンティーク・ネーム)
- old school name(オールド・スクール・ネーム)
wrinkled name(リンクルド・ネーム)=「皺くちゃな名前」などとは言いません。
「シワシワネーム」は、キラキラネームと言われてカチンときた当事者(親)が言い返したという感じ。
「フツーの名前なんてジジババ臭~い」
というメッセージしか感じませんでした。
ばっかり食べ(発生年代不詳)
昨年、なにげに学校給食の話をネットで読んでいたら「ばっかり食べと三角食べ」というワードが出て来て「???」と思いました。
<三角食べ>
学校給食で勧める食べ方。
ご飯(パン)・おかず・汁物を順繰りに均等に食べる食べ方。
<ばっかり食べ>
俗に食事の際ある一品のみを食べ続け、食べ終えるとまた次の一品に進みを繰り返すこと。
またそのような食べ方。
「三角食べ」は小学校でうるさく指導された世代なので知ってますが対義語が「ばっかり食べ」とは知りませんでした。
ネット上では今でも「ばっかり食べはマナーが悪い」と言っている親御さんがいらっしゃるようです。
これで思い出したのが数年前TVで紹介されていたフランスの小学校。
「給食もコースで出る」と、その光景が映っていました。
フランスでは一般的に給食は教室ではとらせず、食堂に移動します。
アメリカ映画でもそうですよね。
食堂に着席した子どもにはまずサラダとスープの皿が出されました。
子どもが食べ終わる頃合いを見計らってメインとパンの皿がサーブされます。
最後にデザート。
そこは特別に食育に力を入れている学校のようで、いかにフランスでも一般的な公立校ではとりあえず一度にサーブするようですが。
<一般的なフランスの学校の給食盛付例>
一度のサーブする場合でもやはりサラダ➡メインとパン➡デザートとコースの順番でゆっくり食べるように教えるため、公立校でも昼休みは2時間が当たり前だそうです。
地方によっては2時間超の所もあるらしい。
それを見た出演者の反応は・・・
「さすがフランス!子供のうちからコースの食べ方を学ばせている!」
「なんて食育を重視しているの!」
「こうして食事に時間をかけるフランス文化が継承されていく」
「素晴らしい!」
と全員が大絶賛だったように記憶しているのですよ。
「ばっかり食べ」とどう違いますか?
結局は「三角食べ」をゴリ押ししたい誰かが、逆のモノに印象の悪い名前(ばっかり~)を付けることで「三角食べ」の株を上げようとした、それだけですよね。
もし「コース食べ」と言えば「マナーが~」「行儀が~」とおっしゃっている保護者の反応も180度違ってくると思いますよ。
一方で当の親御さん世代(大人)は
「野菜➡タンパク質➡炭水化物の順で食べる、ベジファースト・カーボラスト※が良いらしい」
などと言ってませんか?
※カーボン(炭水化物)を日本語で「カーボ、カーボ」と言うのは「なぜあとたった一文字を略す?」と思ってしまい馴染めませんが。
無意識の意識
おそらく「シワシワネーム」も「ばっかり食べ」も、言い出しっぺの人に直撃インタビューすれば「そんな悪意はありませんでした」と返って来るかと思います。
「むしろそんな解釈の仕方の方が悪意」「被害妄想」などと言われるかもしれません。
しかし言葉の裏読みが無意識の性(サガ)になっているHSPとしては「無意識の印象操作」を感じ取ってしまいます。
悪意のない印象操作の方が逆に厄介なので、乗らないよう気を付けたいといつも思っています。
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