クイズ>解答:火星の極には…ドライアイスがある!
<問題>
火星の極冠の白いものは何でしょう?
<選択肢>
❶氷河
❷ガスの雲
❸積雪
❹ドライアイス
❺オーロラ
<推理してみましょう>
極というのは地球にもある南極と北極のことです。
だから他の部分より気温が低いと推測できます。
火星の地表には水がありません。
正解の後に説明しますが、大気中に酸素も水素もほとんどないので、酸素と水素の化合物の水はできないのです。
なので❶の氷河や❷の雲、❸の雪など、水が形を変えた物は存在しない※ので、除外。
※雲は、水ではなく二酸化炭素から成る少量の雲が稀に発生する程度です。
すると残りは❹か❺。
❺のオーロラは火星でも発生しています。
ただし紫外線スペクトルのオーロラのため、人間の目では見ることができません。
2021年夏に、UAE(アラブ首長国連邦)の火星探査機・Hopeが紫外分光器を使ってオーロラ観測に成功しました。
下がその映像です。
火星ではオーロラが出るのは極だけではないのですね。
というわけで正解は☟
<正解> ❹ドライアイス
火星の大気中には酸素が酸素は0.13%しかなく、96.5%が二酸化炭素です。
気温の低い極ではその二酸化炭素が凍ってドライアイスになります。
ドライアイスは二酸化炭素でできた氷(または雪)という考え方もできますが・・・
ドライアイスという選択肢があるので、正解は❹ドライアイスとなります。
<ドライアイス dry ice>
固体二酸化炭素 (CO2) の商品名。
固形炭酸、固体炭酸とも言う。
酸素や窒素や水素は冷却すると液体化して液体酸素や液体窒素、液体水素になりますが、二酸化炭素は液体化しないのが特徴です。
ドライアイスを常温に放置すると、ダイレクトに気化する(気体の二酸化炭素に戻る)ので見えなくなります。
ドライアイスは置いておくと消える(ように見える)のはこのためです。
じつは消えているのではなく、その部屋の二酸化炭素濃度が上がっているのですが。
またドライアイスが保冷材になるのは、気化する時に周囲から熱を奪う「気化熱」の原理によるものです。
2021年の夏にモスクワの某インスタグラマーが開催したパーティーで、大量のドライアイスをプールに投入するという演出が行われました。
大量の白い煙が発生して会場がファンタジックな雰囲気になると、招待客は大喜び。
次々とプールにダイブしました。
その結果、ダイブした6人中3人が急性二酸化炭素中毒で死亡するという事故が起きました。
大量のドライアイスの取り扱いにはくれぐれも注意が必要です。
それから、火星の地表には水がないものの、地中には存在している可能性が高まっています。
2018年の夏に欧州宇宙機関 (ESA)の火星観測機、マーズ・エクスプレスのレーダーが、南極冠のドライアイスの下(地中)にまとまった量の水の存在を確認したと報道されました。
今後の研究が俟たれます。
<回答者12名中正解3名>
❶氷河 3票
❷ガスの雲 2票
❸積雪 0票
❹ドライアイス 3票
❺オーロラ 4票
<回答者様発表>
🌹春風なおこ 様
さちこ 様
のろのろ 様
ふなこ 様
ハッピーライフ 様
🌹ボケないぜ 様
🌹みかん 様
tomo0527 様
なべママ 様
まりん 様
山わんこ 様
たびー 様
トラップの作り甲斐がありました!!
(いい加減嫌われそう)
次の問題記事は5分後に公開予定です。
ぜひぜひ²リベンジマッチとしてご参加くださいませ。
お待ちしております。
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