国によって違う同じマンガへの評価>松本零士作品の場合
日本では「永井豪作品」と言えばまずデビルマン、マジンガーZ、ゲッターロボ、キューティーハニーでしょう。
しかしイタリアでは断然「鋼鉄ジーグ」、フランスでは「UFOロボ・グレンダイザー」です。
両作品とも日本では(永井豪作品の中では)知名度が低いのですが、グレンダイザーのフランスでの最高視聴率は100%だったそうです。
このような傾向は他の作家にも見られ、本日訃報が発表された松本零士氏の場合も、日本ではまず「宇宙戦艦ヤマト」と「銀河鉄道999」が双璧でしょうが、欧州に行くとそれが断然「宇宙海賊キャプテンハーロック」になります。
上の記事にもありますが、ハーロックはフランス放映で最高視聴率70%の記録を持っています。
グレンダイザーの100%には及ばないものの、日本のTVマンにとっては涙で溺死しそうなとんでもない数字です。
さらにハーロックのイタリア放映では、フランスを上回る最高視聴率80%を叩き出したという話もあります。
私は、松本氏があとから人物相関設定をいじる癖がおありだったのがあまり好きではなく、
「メーテルとエメラルダスが、実は姉妹だった」
にはギリギリどうにか納得しても、
「ハーロックの正体が、実は古代守(ヤマトの主人公・古代進の兄)だった」
という裏設定に対しては非常に「ヤ・メ・テ~~~!!」なのですが、それはまあ置いといて。
こういう国ごとの受ける傾向の違いって面白いですよね。
<トリビア>
キャプテン・ハーロックのハーロックは、苗字。
じつは松本作品には何人かのハーロックが登場していて、「ザ・コクピット」や「わが青春のアルカディア」のハーロックはキャプテン・ハーロックの先祖という裏設定です。
ということは、ハーロックは苗字(ファミリーネーム)。
あなたのお名前(ファーストネーム)何てえの??
☟画像はオリップアドバイザーより。
小倉駅前にあるハーロックの銅像。
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