マンガ書評>⑤「日ペンの美子ちゃん」永遠の17歳の6代目
ナンバリング&再公開です。
初公開:2021/08/24 16:00
今日の名古屋市長の謝罪文の記事で・・・
※初公開時点の話です。
「日ペンの美子ちゃん」のことを取り上げたら、
オタク魂が疼いてしまいました。
というわけで続編です。
上記記事と部分的に重複しますが、
日ペンの美子ちゃんのご紹介(二度目)
ちなみに「美子(ヨシコ)さ~ん!」©故・林家三平
ではなく「美子(ミコ)ちゃん」です。
日ペンとは
日本ペン習字研究会の略称です。
がくぶん総合教育センターのボールペン習字通信講座を実施している団体です。
今年2021年の時点において「85年の歴史がある」と言っているので、
1936(昭和11)年からペン字通信講座をやってることになります。
日ペンの美子ちゃんとは
日ペンの広告マンガのタイトル及びその主人公の名前。苗字は非公表。
1972(昭和47)年、芸能雑誌『明星』の広告に初登場。
毎回ほぼ固定の横3×縦3コマの9コマフォーマット、1ページ完結マンガ。
歳は取らず、永遠の17歳(高校2年生)。
※2021年6月時点の自己紹介
誰が描いてるの?
今描いているのは服部昇大さん。
6代目です。
歴代美子ちゃん作家一覧
なぜか通常とは別ペンネームを使うケースが多かったようです。
その理由は不明。
1代目:1972~1984:矢吹れい子 (女性)
(中山星香※の別ペンネーム)
2代目:1984~1984:森里真美 (女性)
(聖原玲音の別ペンネーム)
3代目:1984~1987:まつもとみな (男性)
(さとうげんの別ペンネーム)
4代目:1988~1999:ひろかずみ (女性)
5代目:2006~2007:梅村ひろみ (女性)
6代目:2017~現在 :服部昇大 男性)
※この記事の最後でご説明します。
年表
再度掲載。
マンガが掲載されない「空白期間」もあった。
特に5代目と6代目の間は10年も開いていたので、6代目デビューの際は
オタクの聖地中のブロードウェイ(まんだらけの牙城)等で
歴代美子ちゃんの原画展&サイン会(サインするのは服部昇大氏)などが開かれたもよう。
顔立ちの変化
共通点は「美少女」
性格
正月の書き初めをボールペンでやっちゃう。
一貫していわゆる「ドジっ子属性」。
6代目服部昇大(はっとりしょうた)氏は、2017年にシドニーマラソンで優勝したアスリートの服部翔大(はっとりしょうた)氏(日立物流所属)とは全くの別人です。
一応念のため。
服部昇大氏はいわゆるパロディ系マンガ家。
大手集英社から出ている単行本も、実写映画化されたあの「テラフォーマーズ」の公式パロディマンガ「今日のテラフォーマーズはお休みです」(全6巻)だったりする人です。
- 今日のテラフォーマーズはお休みです。 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
- 集英社
- Digital Ebook Purchas
- 今日のテラフォーマーズはお休みです。 6 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
- 集英社
- Digital Ebook Purchas
彼が同人誌に描いた「日ポン語ラップの美ー子(びーこ)ちゃん」という、
美子ちゃんオマージュ作品が、㈱学文社の美子ちゃん担当者(営業部長)の目に留まり、6代目爆誕になったそうな。
何でもやってみるものですね!
6代の中で一番商業的に成功されているマンガ家は初代・矢吹れい子さんです。
中山星香名義で、1970年代~2000年代にかけて、秋田書店の「月刊プリンセス」などを中心に長編ファンタジーマンガを執筆。
日本の少女マンガにおける、ファンタジー分野の第一人者と言われています。
- 妖精国の騎士 Ballad ~継ぐ視の守護者~【電子単行本】 1 (プリンセス・コミックス)
- 秋田書店
- Digital Ebook Purchas
- ゾーイ 水底の恋人(1) (朝日コミックス)
- 朝日新聞出版
- Digital Ebook Purchas
6代目服部昇大氏の功績は、6代目にして初の単行本化実現でしょう。
冒頭の記事内でもご紹介したので二度目になりますが、まあ偉業ですから目をつぶって下さい。
- 6代目 日ペンの美子ちゃん
- 一迅社
- Digital Ebook Purchas
ちなみに、10年ぶりの美子ちゃん復活を受けて、
がくぶん総合教育センターのボールペン習字通信講座の受講生が3割増えたそうです。
広告ガールの面目躍如ですね!




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