5月6日（先週土曜日）、強風の影響で関東上空には複数のレンズ雲が出現しました。

週が明けて5月10日11日（昨日おととい）には千葉県を震源とする地震が起きました。

というわけでTwitterなどでは

「アレはやっぱり地震雲だったんだ！」

祭りになってるらしいです。

しかしながら…

レンズ雲が頻出することで有名なのは富士山上空です。
気流の関係です。
富士山上空に強風が吹くと現れます。

「富士山とレンズ雲」　／2019年9月
©️細井健司さん（一般人・コンテスト入賞作品）
東京書籍公式より拝借しました。

©️Taitan（@taitan21）氏（一般人・Twitter発表）
2020年9月
ねとらぼより拝借しました。

©️橋向真（＠MakotoHashimuki）氏（写真家）
「富士山写真家」を名乗り写真集も出版
2022年6月
Jタウンネットより拝借しました。

では静岡県では富士山上空にレンズ雲が出現するたびに地震が起きてるでしょうか？

答えは、起きていません。

上の例のような特に凄い写真が撮られた時も、特に大きな地震は起きていません。

その代わり「レンズ雲が出現すると天気が悪くなる」と気象予報士は言います。

事実、強風の中プカプカとレンズ雲が浮かんだ翌日、5月6日（先週日曜日）の東京は強い雨になりました。

雲は気象現象なのですから、当然といえば当然ですよね。

一方地震は地球の地殻の活動です。

フェイク情報に気を付けましょう。

下の画像はウェザーニュースより2017年12月。