マンガ書評>㊸PINO(ピノ)村上たかし
映画化された「星守る犬」で有名になった村上たかし氏の最新作です。
といっても昨年2022/3/30発売ですが。
ピノは世界で初のシンギラリティに到達したAI「PINO」を搭載した人型ロボット。
AIは、心を持つことができるのか。
そして“心"の正体とはなんなのか。
ピノと、彼が介護するおばあさんの交流を描いた、涙腺崩壊必至の作品。
(公式より引用)
出版社 : 双葉社
著者 :村上たかし
発売日 : 2022/3/30
言語 : 日本語
価格 :税込1,210円
大判単行本(一部カラー)
私の評価:🌟🌟🌟🌟(星4.4/5点中)
「星守る犬」のヒットに気をよくした出版社に促されたか「続・星守る犬」「少年と犬」と「健気な犬」で読者を泣かせてきた村上たかし氏が、今度は「健気なシンギラリティAI」というテーマに挑みました。
小手先のテクで泣かそうとする若造の著作では全く泣けない私です。
しかし、さすがは「泣きの村上たかし」の異名をとるベテラン。
泣かせのプロフェッショナル。
「くっそ、あざといぜ」と思いながらも不覚にも涙ぐみました。
2児の父・村上たかし氏(58歳)。
自画像画像はビッグコミックより。
毒気の強いシュールギャグ4コマ漫画「ナマケモノが見てた」で1985年・京都大学在学中にデビュー。
しばらくはその作風で「売れっ子」にはちょっと遠い存在でした。
※プロデビューを受けてか、京大は中退。
しかし1999年に連載を開始した家族の絆もの4コマ漫画「ぱじ」から、ヒューマニズムを押し出した優しい作風にガラッとシフトチェンジ。
2008年に初めて書いたNOT4コマ漫画(ストーリー漫画)「星守る犬」が大ヒット、映画化されます。
ストーリーを書いてしまうと野暮なので、まあ騙されたと思って一度読んでみてくださいとだけ書いておきます。
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