今日は何の日>10月10日:缶詰の日
一昨年は「銭湯の日」をご紹介しました。
昨年は「日本で一番記念日が多い日」をご紹介しました。
今年はこちらをご紹介いたします。
缶詰の日
公益社団法人・日本缶詰びん詰レトルト食品協会が1987(昭和62)年に制定。
1877(明治10)年に日本初の缶詰工場・石狩缶詰所(北海道)が設立され、缶詰の製造が開始されたことにちなむ。
石狩川で獲れた鮭の缶詰でした。
日本で初めて缶詰が作られたのはこれより古く、1871(明治4)年という記録が残っています。。
長崎在住の松田雅典氏がフランス人の指導でイワシの油漬缶詰を作りました。
いわゆるオイルサーディンですね。
「缶詰の父」ニコラ・アペール
缶詰を発明したのはイギリス人のイギリスのピーター・デュランド。
1810(文化7)年のことです。
金属(ブリキ)製容器に食品を入れる缶詰を発明しました。
それまでは食品の鮮度を保つ保存法といえば瓶詰でした。
18世紀末、フランスのナポレオン・ボナパルトは遠征時の食料補給問題に悩んでいました。

当時の保存食は乾燥(日光による乾燥)・くん製(煙による乾燥)・塩漬・酢漬でした。
味は二の次、塩分過多。
加えて処理の甘さによる食中毒も発生していました。
また軍隊内には栄養不足やクル病も蔓延していました。
ナポレオンはこれらを解決するために、1795(寛政7)年に懸賞金をかけて食品の新しい保存法を大々的に募りました。
9年後の1804(文化元)年、見事採用されたのが仏人ニコラ・アペールが考案した瓶詰めでした。

しかしガラス瓶は重く、また割れやすい欠点がありました。
そこでガラス瓶の代わりにブリキ缶を用いることで軽量化と頑丈化を図ったのがピーター・デュランドです。
しかし現在「缶詰の父」と言われているのはデュランドではなく、瓶詰の発明者ニコラ・アペールです。
それは、缶詰は容器をガラス瓶からブリキ缶に変えただけだからです。
保存の原理は全く同じ。
アペールが考案した「加熱殺菌(煮沸)」と「密封(空気を完全に抜く)」だからです。
アペールは根っからの商人で、化学の知識は持っていませんでした。
経験則と偶然だけで「加熱殺菌」と「密封」をすれば食品が腐らないということを発見してしまったのです。
のちに仏人細菌学者パスツール(「近代細菌学の開祖」)が理論的に証明しました。
しかしパスツールはこういった名言を残しています。
「Le hasard ne favorise que les esprits préparés. 」
(機会は準備のできている精神のみを好む)
日本語では「偶然は、準備のない者には微笑まない」や「幸運は用意された心のみに宿る」などと訳されて紹介されています
一見偶然としか思えないことも、精一杯の準備をしている者にしか起こらない(棚ボタラッキーなど無い)という意味です。
レトルトパウチも理論は同じ
さらに時代が下ると缶詰すらも重い(そして空き缶処理が面倒)ということで、1950年代に米軍が軍用携帯食用のレトルトパウチを開発します。
しかし、レトルトパウチも容器を金属缶からプラスチックフィルムに変えただけで、保存の原理はアペールの考案した「加熱殺菌」と「密封」なのです。
ちなみにレトルト食品を世界で初めて商業利用(軍事用ではなく民間用という意味)したのは日本です。
1969年(昭和44)年発売の大塚食品のボンカレーでした。








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