今日は何の日>5月10日:5(コ)”メ10(ト)”=コメドの日
昨年は「リプトンの日」をご紹介しました。
今年はこちらをご紹介いたします。
コメドの日
コメドって何?
コメダ珈琲?
いいえ。
コメドComedoとは面皰(めんぽう)、つまり毛穴詰まりのことです。
大きくなると「ニキビ」と呼ばれる例のアレです。
ちなみにニキビの漢字表記も「面皰」です。
皮膚に特化した製薬会社、マルホ株式会社が制定。
語呂合わせは5(コ)”メ10(ト)”。
マルホの主要製品一例。
「美容目的でもらう人が多すぎる」「処方数量を制限しろ」「保険負担率を上げろ」等々とたびたび報道を騒がせる皮膚保湿薬「ヒルドイド」(下写真右端とその隣)も、マルホが開発したロングヒット商品です。
私も乾燥肌で皮膚が荒れやすい(あかぎれができやすい)ので、秋冬が中心ですが皮膚科でいただいてます。
市販品の保湿成分(尿素とかワセリンとか)は全くと言っていいほど効かないんですが、ヒルドイドの主要成分ヘパリン類似物質(:グリコサミノグリカン)だけはよく効くんです。
値上がりは困るなあ。
あ、すいません。
今日は乾燥肌の日ではなくニキビの日でしたね。
マルホが製造販売しているニキビ治療薬。
- ベピオゲル
- ベピオローション
- エピデュオゲル
- ディフェリンゲル
- ゼビアックスローション
- ゼビアックス油性クリーム
ゼビアックスだけ名前を知ってました。
昔はニキビの原因とされたアクネ菌、実は悪者ではなかった
ニキビの原因とされてきたアクネ菌(キューティバクテリウム・アクネス Cutibacterium acnes※)は、ほとんどの健康なホモサピエンスの皮膚に存在する最多数派の皮膚常在菌です。
※キューティーCutie(可愛い)ではありません。
ラテン語で皮膚を意味するcutisに由来しています。
Cuti(皮膚)bacterium(細菌)⇒英語にするとskin bacteria(皮膚常在菌)。
つまりCutibacterium acnesは「皮膚常在菌(普通名詞)のアクネス(固有名詞)」です。
昔はアクネ菌といえば「ニキビの原因、悪い菌、こいつさえやっつければ美肌になる」扱いでしたが、その後の研究により認識が変わりました。
現在ではヒトの共生生物と定義されています。
ビオレのCMで「健康な肌は弱酸性」と知った人は多いと思います。
実は、アクネ菌の代謝産物であるプロピオン酸や脂肪酸によって、ヒトの皮膚表面は弱酸性に保たれていることがわかりました。
さらに有害菌の皮膚への定着を防ぐ働きもあると考えられています。
ただ、色々な理由で皮脂の分泌が多過ぎて毛穴を詰まらせてしまうと、嫌気性菌(酸素がなくても生きられる菌)であるアクネ菌が異常増殖してしまい、炎症(にきび)を引き起こしてしまうのです。
そもそも毛穴が詰まらないように予防できれば、アクネ菌はむしろ有益な菌なのです。
上手に共生しましょう。
アクネ菌画像はヤクルト中央研究所よりお借りしました。
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