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特定の国でミラクルヒットしたロボットアニメ3作

Millie Endo


70年代に日本でTV放送された合体変形ロボットアニメのハシリ「ボルテスV(ファイブ)」全40話。


それがフィリピンで大ヒットしまくった挙句、2020年代に入ってとうとうフィリピン版実写版が作製されたのですが、それが全90話。


日本ではロボットアニメといえばアニメを見ない人でも名前とロボットの造形だけは何となく知っている「ガンダム」「エヴァンゲリオン」「マジンガーZ」あたりがいわゆるメジャー作品でしょう。


しかし外国では、日本ではそこまで大ヒットを飛ばしたわけではない作品が、爆発的超人気を獲得している例がいくつかあります。


中でも特定の国で特に指示されているのが以下の作品です。


UFOロボ・グレンダイザー(1975年/©︎東映動画・永井豪)フランスで最高視聴率100%


フランスで1978年に「ゴルドラック Goldorak」の名称で放映されて、平均視聴率が75%だったそうです。


瞬間最高視聴率は何と100%という、嘘のようなミラクルレコードを叩き出し、いまだに定期的に展覧会が開催されるオバケコンテンツ化。


ちなみに日本での平均視聴率は20%。


何がそこまでフランス人に刺さったのか考えても謎。


しかし、特に瞬間最高視聴率は、もはや誰にも破れない。

100%を超えるのは不可能だから。


日本人は何かというとガンダム像を建てたがりますが、フランスではゴルドラック像が建ってるそうです。


下は2021年にフランス郵政公社かから発行された記念切手。


    



鋼鉄ジーグ(1975年/©︎東映動画・永井豪)イタリアで社会現象化



フランスがグレンダイザーならイタリアはジーグ。


奇しくも日本での放送年度からキャラクター原案者&アニメ制作会社までグレンダイザーと全く同じ「鋼鉄ジーグ」は、イタリアで大ヒット。


イタリアでは名前もほぼ改変無しで「Jeeg Robot」として1979年に放送され、視聴率の具体的数字が残っていないものの、社会現象と言われるほどの怪ヒットを飛ばしたそうです。


さらに「Jeeg Robot」にインスパイアされた若いイタリア人監督が「Lo chiamavano Jeeg Robot」(邦題は「皆はこう呼んだ、〝鋼鉄ジーグ〟」)というSFアクション映画を作製し、イタリア映画祭2016で公開したところ、大受け。


イタリアではアカデミー賞に当たると言われる「ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞」(日本における「日本アカデミー賞」みたいなものですね)で史上最多の16部門にノミネートされ、これまた史上最多の7部門受賞という快挙を遂げたそうです。


受賞は主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞、新人監督賞、プロデューサー賞、編集賞。


         


超電磁マシーンボルテスV(ファイブ)(1977年/©東映エージェンシー)フィリピン革命のシンボル化


そしてフィリピンがボルテスV。


フィリピン放映は1978年からでしたが、当時の政権に嫌われ、クライマックス数話を残して放送禁止措置が取られてしまいました。


表向きは「内容が暴力的で子供に悪影響を与えるから」だったそうです。


しかし民衆は


「独裁者(地球制服を企てるボアザン帝国の帝)が革命によって倒されるという反体制メッセージを、独裁者マルコスが嫌ったのだ」


と解釈。


そのため逆に人気に火が付いてしまい、革命の象徴のように扱われるまでになったそうです。


フィリピンでの最高視聴率は58%。


またグレンダイザーやジーグと違い、主題歌は原語(堀江美都子歌唱)版がそのまま使われているのが特徴です。


一応フィリピン語訳や英語訳は試みられたようですが「どれもしっくりこない」という理由から、日本語版をそのまま流しちゃえになったようです。


結果視聴者(一般人)は日本語が喋れない人でもっこの歌だけは日本語で歌えるようになってしまい、「第2の国歌」と呼ばれるほどの認知度(一説によると94%)だそうです。


フィリピン版実写リメイクの「レガシー」では、フィリピン人歌手ジュリー・アン・サン・ホセ Julie Anne San Jose が「堀江ミッチー節回し」をかなり忠実に再現して歌っています。


動画は東映特撮公式を貼りました。



『ボルテスV レガシー』2024.10.18公開 ボルテスV レガシー合体シーン

         


三作に共通するのが、70年代から今まで50年近く熱狂的人気が持続しているということです。


私は女児向けアニメよりも男児向けアニメを好む女児だったため、三作ともリアルタイムで全話観ています。


      






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