中華まんが冬のコンビニの風物詩になったのは井村屋のマリーアントワネット的発想から
この記事から続いています。
かつてフランス女王マリー・アントワネットは、民衆がパンがなく飢えていると聞き
「パンがないなら、お菓子を食べればよろしいのに」
と言って民衆の恨みを買い、ギロチンで処刑されるに至った…という世界中に知られた逸話があります。
アントワネットを悪者に仕立て上げたい派の捏造だと、今では言われていますが。
一方、三重県津市に本社を構える地方の雄・井村屋は1964(昭和39)年にこう言いました。
「冬にアイスクリームが売れずにヒマしておるのなら、中華まんを売ればよろしくてよ!」

井村屋が当時売り出していた「冷凍肉まん・あんまん」は、冬は閑散期になり暇になってしまうアイスクリームの流通経路を冬場に活用するものでした。
しかし昭和30年代の家庭用冷蔵庫はまだ冷蔵庫が主役。
冷凍食品が普及し始める前ということもあり、冷凍庫スペースはとても小さいのが普通でした。
そのため庫内でかさ張る冷凍肉まん・あんまんは、さほど売れず。
また家庭での解凍方法も、なにせ電子レンジ普及前ですから、蒸し器でいちいち蒸す必要がありました。
⇩今でもけっこうかさ張るよ⇩
画像は井村屋公式よりお借りしました。

そこで、井村アントワネット様はまた言いました。
「ならば、冬は出番がなくなる店のアイスクリームケースに冷凍肉まん・あんまんを入れておき、店で少しずつ蒸して売るが良い。
蒸したてホカホカのまんじゅうは、寒い日にはよく売れようぞ!」
この10年後の1974(昭和49)年には、東京にセブンイレブン一号店が開店。
日本に小売革命を引き起こすことになる、コンビニの大進撃が始まりました。
それを井村アントワネット様が見逃すはずもなく、中華まんもコンビニと共に大躍進の波に乗り、現在に至る。
肉まんとおでんは日本の冬の風物詩です。

現在日本における肉まんの販売シェアの7割がコンビニだそうです。
製造シェアは、トップを堅持する井村屋(ファミマと独占提携)を中村屋(セブンイレブンと独占提携)が追っています。
ローソン、ミニストップは複数の中小メーカーと提携。
デイリーヤマザキはもちろん山崎製パン製です。





このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。