正気か?☛暴論:「今すぐ歩道の植え込みを撤去せよ!」
自転車に車道を走らせるな!
歩道に自転車専用道路を作れ!
作る場所がないのは言い訳だ!
植え込み(街路樹や植栽)を撤去すれば、いくらでも場所はひねり出せる!
という主張です。
しかし「今すぐ歩道の植え込みを撤去せよ!」とは、またずいぶん安易な意見です。
なぜ歩道が本来担うべき機能を犠牲にしてまで、植え込みを作るのでしょう。
(中略)
つまり貴重な歩道のスペースを占領してその機能を損ない、交通安全上も好ましくないものを、わざわざ多額の税金を注ぎ込んで作っているのが歩道の植え込みなのです。
(中略)
歩道には植え込みを設けるもの、という盲目的な考えはそろそろ改めてはどうでしょうか。道路と歩道の本来の目的とは何か、今一度よく考える必要があると思います。
(上の記事より抜粋)
この記事の配信元、Motor Fan(モーターファン)はこういう媒体です⇩
三栄(旧:三栄書房)が発行する自動車専門誌。
1925(大正14)年創刊、1996(平成8)年休刊。
2016(平成28)に復刊するも2017(平成29)年に再び休刊。
現在では、書籍版のかわりに、同名のWebサイトが同社によって運営されている。
(Wikipediaより抜粋)
「自動車(二輪+四輪)ファン」と名乗るだけあって、歩行者都合には一切忖度しない、ドドライバー目線ゴリ押しの記事ですね。
まずは都市整備局が掲げる「植栽の役割」をおさらいしましょう。
道路植栽(街路樹・中央分離帯など)は、景観向上、排気ガスや騒音の軽減、ヒートアイランド現象の緩和(木陰形成)といった環境改善効果、さらに防眩(夜間のライト眩しさ軽減)、視線誘導による交通安全向上、災害時の延焼防止や避難路の保護 など多くの効果があります。
(四国地方整備局公式より抜粋)
私は買物に自転車を使うことはありますが、ほぼバリバリの歩行者です。
歩行者歴60年。



運転面免許証は何なら自動二輪(かつての分類で言うと中型二輪)まで取りました&今でも持っていますが、上京以来ほぼペーパードライバーです。
バリバリの歩行者観点で言わせていただくと、植栽の一切ない道路は非常に危険で、怖い。
いわゆる、車道と歩道がペナペナのガードレールだけで区切られた道路。
ペナペナのガードレール一枚を隔てた至近距離を、大型車両を含む車がギュンギュンかっ飛ばして走る道路。
走行風がまともに当たって怖い。
帽子が吹っ飛ぶ。
雨上がりは水撥ねがもろにかかる。

しかしそこに植栽や街路樹があるだけで、あら不思議。
走行風は街路樹で緩和され(まさに防風樹)、撥ねた水は植栽がガードしてくれる。
そして早朝や夕暮れ時は街路樹に集まるムクドリや雀の賑やかなさえずりが、歩行者を和ませてくれる。
東京都の街路樹に一番多いイチョウは、残念ながら花が咲くこと自体を知らない人が大多数なくらい花が地味ですが、ハナミズキやサルスベリなら花も楽しめます。
東京都の植栽に一番多いツツジも花が楽しめます。
ドライバー諸氏はおそらく道路の植栽のツツジの花や街路樹のムクドリや雀など見ていないでしょうし、何なら
「ムクドリは大事な大事な車に糞を落とす害獣だ!街路樹を撤去すればムクドリも駆逐できて一挙両得だ!」
なのかもしれませんけど。
そちらが単なる鉄の塊を偏愛するのと同様に私は動植物が好きだし、鳥の糞ごときに目くじら立てるなら、そっちも有害物質(排気ガス)は一切出すなと言いたい。
また、夏になると街路樹が歩道に作る日影が熱中症リスクを下げてくれています。
それを全部撤去すれば熱中症患者がさらに激増するでしょう。
さらに「制御を失った暴走車が街路樹にぶつかって止まった」といったことは一切なくなり、歩行者が巻き込まれる率は確実に上がります。
上に貼った記事の意見は、便宜的に「自転車専用道路」をキーワードに使ってはいますけど、結局
「車道の自転車は自動車にとって邪魔でしかない。昔のように全部歩道で引き受けろ。歩道から街路樹や植込みを取っ払えば、歩道に戻せるだろ!二度と車道に出すな。以上!」
が真意なだけですよね?としか読めませんでした。








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