謎解き>トーベ・ヤンソン公園とムーミンバレーパーク
先日書いた記事です。
「トーベ・ヤンソン公園とムーミンバレーパークは同じ埼玉県飯能市といっても
6kmも離れている。二つを結ぶ路線バスもないので注意」
といったようなことを書いたところ、読者様からこのようなコメントをいただきました。
「作者と作品、なんでわざわざ別に作ったんでしょうね」
なるほど。ごもっともな疑問です。
調べてみました。
トーベ・ヤンソンあけぼの子供の森公園
- 飯能市職員がトーベ・ヤンソン本人宛に送った手紙が契機。
- 建設省の公園事業指定を受け、ムーミンの世界観を体験できる公園として1997年開園。
- 開演当時の名称は「あけぼの子供の森公園」
- 2017年公園施設リニューアル時にソフィア・ヤンソン(ムーミンキャラクターズ社会長/トーベの姪)の承認を受け「トーベ・ヤンソンあけぼの子供の森公園」と改称。
- あくまで世界観なので、ムーミン谷ぽい建物が散在するが「ムーミンはいない」
- 入場料:無料
- 運営者:埼玉県飯能市
※トーベ・ヤンソン女史は2001年に亡くなっています。
ムーミンバレーパーク
- 投資銀行フィンテックグローバルが郊外型レジャー施設として海外(本家フィンランド以外)では初のムーミンテーマパークを計画※。
- 当初は、より都心に近い東京都立川市を候補とするが十分な広さの土地が見つからず、最終的に埼玉県飯能市の西武鉄道所有地18万7千平米を6億円で取得。
- 2019年開業。
- いわゆる「中の人などいない」お約束の「ムーミンやスナフキンやミーがいる」。
- 入場料:大人(中学生以上)2,500円/子供1,500円
- ワンデーパス:大人(中学生以上)4,200円/子供2,300円
- 事業主体:フィンテックグローバル
かたや市の職員(多分熱心なムーミンファン)が作者に直接ファンレター書いて使用許可もらって(多分作者の好意で無料と思われる)造られた市営の無料の公園。
非営利施設。
かたや投資銀行が造った有料テーマパーク(多分本国のムーミンキャラクターズ社との提携=有料契約)。
営利施設。
22年遅れで開業したムーミンテーマパークが同じ埼玉県飯能市内にできたのは、
つまり全くの奇遇。
ただのたまたま。
だったことが判明しました。
ここまで成り立ちから管理者からおそらく運営理念まで全部違ってたら、
二つを路線バスで結ぶ計画なんか、そりゃあ出もしないでしょうね。
しかし18万7千平米で6億円って、安すぎるにもほどがありませんか❓
港区で調べたら、六本木駅から徒歩10分の286平米が7億2800万円で販売中でした。
本家フィンランドの「ムーミンワールド」の公式サイトはこちら
※SAGA:佐賀県じゃないですよ。「物語」「叙事詩」という意味の「サーガ」です。
hurrayは日本語にも定着している「フレー❗️フレー❗️」のフレー(歓声)。
つまり上のキャッチコピーは
「物語(の世界)が現実にある❗️やったー❗️」
下の写真は「トーベ・ヤンソン公園」のものです。
私はそっちしか行ってないのです。
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