夫の話>離婚の危機もあったという話❷姑の大腸がん
こちらの話の続きです。
2015年暮れに夫の母に大腸がんが見つかり、2016年に手術を受けることになりました。
彼の国には国民皆保険がありません。
そのため医療費負担はちょっとした風邪程度なら日本より安いのですが、本格的治療や外科手術を受けるとなると逆に高くなります。
また実績の高い、評判の良い病院に入院するためには、紹介者(関係者)に相当のお金を払わなくてはなりません。
待たずに入院(ウエイティングリストを飛ばす)には更に金額の上乗せが必要です。
腕の良い医者に担当してもらいたければ更にお金の上積みです。
夫はまずそれらためのお金を送金したそうです。
その後手術費、入院費として更に送金しています。
合わせて数十万送金しました。
姑の手術は一旦成功と言われました。
その直後、今度は妻、つまり私の乳がんが発覚します。
しかし退院日、彼は妻の分の請求書を見て狼狽しました。
請求額が、母のそれに比べてあまりにも安過ぎたからです。
10万未満でした。
夫「たったこれだけ❓」
私「言ったやん。入院前に高額医療費の手続き済ませたって。窓口精算時適用で申請したからこれだけ」
口頭での説明では全く実感がわいてなかったようです。
更に保険もおりました。
手厚い保証を謳っているがん保険ではなく、月々1,000円掛け捨ての共済保険です。
病院の請求書のコピーをFAXするだけで、あっという間に入院補償金数万円が振込まれました。
実質個人負担は数万円になりました。
仮に手術代と入院代の合計を100万とすると
- 健康保険適用で個人負担額3割30万円
- 高額医療費制度で実際請求額9万円
- 月々1,000円の掛け捨て共済保険から保険金4万円
- 差引実質負担額5万円
こんな感じです。
「これが日本か」
夫が唸りました。
長くなったのでもう一度続きます。
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