夫、故国の親戚に怒る:日本では個人で白内障手術用眼内レンズは買えません
土日に夫が何度か、かかってきた電話で怒っていた。
夫の故国の言葉で。
夫は私に比べると沸点が高い方なのだが、今回は本気で怒っている。
理由を聞くと、夫の母方の親戚(母の弟、つまり叔父)が、あるものを日本で買って送って欲しいと言ってきたからだそうです。
何を❓と尋ねると「目の手術で目の中に埋め込む❓シリコンのようなもの❓らしい」と夫は言う。
はい❓❓そんなの、手術をする医療機関で用意するものでしょう❓
夫「それが、病院が在庫がないと言ってるらしい。国内メーカーでも在庫が少なく入荷未定だって。それで、日本なら医療先進国だから簡単に買えるだろう、日本に親戚がいるんなら送って貰えばいいじゃん❗️とかなんとか言われたらしい」
私「無茶苦茶や〜。医療関係者以外が買えるわけないでしょう、そんなもの。そんないい加減なこと言う病院で手術するのは危険だから、別の病院を探した方がいい」
夫「俺も何度もそう言ってる❗️でも承知しないんだ。お前は冷たいやつだ、親戚は助け合うもんだろう、建前は素人に買えないものでも、いくらでも方法ってもんがあるだろうとかなんとか食い下がってきてさ」
確かに、夫の国はあらゆることがゆるいというか幅がある。
その世界にコネのある人間に裏金を握らせれば、ある程度とんでもないものまで入手できるらしいと聞く。
いわゆる横流し天国、袖の下天国ですね。
だからって日本も同じだとは思わないで欲しいんだけど。
夫「俺も全く同じことをさっきから言ってる❗️でも叔父を断れば叔母(叔父の奥さん)、それを断ればイトコ(叔父の息子)、それを断れば今度は兄(夫の実の兄)って風に、
交代して同じことを言ってくるんだ」
あ〜そうそう。
ダメというと交渉人だけチェンジして全く同じ内容の交渉を繰り返して
相手の根負けを引き出すのも、彼の国では非常にポピュラーな「交渉術」です。
結局土日で合計10本近い国際電話を受けては怒っていた。
夫「そんなものすら用意できない病院で目の手術をするなんて、自殺行為だ❗️」
夫の実家のある町は、田舎の方だけど寒村ではありません。
そこそこ大きい市です。
また手術を受ける叔父も建設業を自営していて、貧乏ではありません。
最終的に夫は
「だったらメーカー名・商品名・型番・商品写真を明示してくれ。そしたらダメ元でも
一度メーカーに問い合わせて、医療関係者でなくとも買えるか交渉してみる」
と言ったらしいんですが、そしたら電話がプツッと途絶えました。
ちなみに「眼科外科手術・シリコン」で検索すると「白内障手術用シリコンレンズ」
というものがヒットしますが、もちろん個人では買えませんよ。
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