映画評>約束(原題:国境の南側)・2006年韓国
初回公開:2022/7/25 22:30
俳優:チャ・スンウォン
主演はチャ・スンウォンさん(俳優)とチョ・イジンさん(女優)です。
チャ・スンウォンさんはこういう人なんですが…。
画像は中央日報より。
この映画の中では「いかにも北朝鮮ぽい、くそ真面目な青年」メイクをされてます。
髪は思い切り七三分け。眉毛はこれでもかというくらい太~く。
基本、困り眉&困り顔。
これが、パレイドリアン的には安倍信三元首相のお若い頃になんとなーく見えてしまい…。
👆👇凝視するとそんなに似てない。でも薄眼でぼんやり見ると似てる(気がする)。
…なんかそっちが気になってしまったという💦
上の安倍さんの写真は成蹊学園の学園広報誌&高校のアルバムから。
安倍晋三元首相と実兄の寛信さんは、二人とも小学校から大学までエスカレーター式の成蹊学園。
成蹊小学校➡成蹊中・高➡成蹊大学。
お兄さんは経済学部・元首相は法学部卒業です。
生後すぐに伯父(母の実兄)の養子になった三男の岸信夫さんだけは、幼稚舎から大学まで慶應です。
あ、映画の話でしたね。
約束(原題:国境の南側)2006年韓国映画
いわゆる「脱北もの」のラブロマンス(悲恋)です。
祖父が朝鮮戦争で名誉の戦死を遂げたおかげで「出身成分」が良いと評価され、首都ピョンヤンで暮らすことを許されていた主人公一家(父・母・姉・姉の夫・主人公)。
主人公ソノは万寿台芸術団(国家歌舞団)の楽団でホルン演奏者をしている真面目な青年。
見学者ガイド(学芸員?)をしているヨナという娘に恋をして、結婚の約束をした。
だが一家には秘密があった。
名誉の戦死とみなされていた祖父から、ある日突然手紙が届いたのだ。
祖父は、何と南朝鮮(韓国)で生きていた。
それどころか実業家として成功していた。
祖父は息子や孫たちも脱北させたいと、お金まで送ってきた。
主人公の父親は悩んだ末に一家総出での脱北を決意する。
そうしなければいつか必ず祖父の秘密がばれて、一家は確実に強制収容所に送られてしまうからだ。
ソノはヨナだけに秘密を打ち明け、いずれヨナと両親も脱北できるよう手配するから待っていてほしいと頼む。
承諾したヨナ。
しかし一家がようやく脱北に成功した頃、祖父は死んでしまっていた。
祖父は韓国では別の家庭を持っていた。
残された遺族は「突然現れた」ソノ一家には冷たかった。
祖父の遺産も当然もらえなかった。
ソノは定着金(韓国が脱北者に渡す支援金)を全額つぎ込んでブローカーにヨナ一家の脱北の手配を頼むが、それは詐欺師だった…。
ソノは必死でお金を稼ごうとするが、3人分の脱北資金は大金過ぎた…。
ヒロイン・ヨナを演じたのはチョ・イジンさん。
画像は美韓コムより。
ありがちといえばありがちな「すれ違いもの」の悲恋です。
韓国映画を観てるとたま~に遭遇する(そしてせっかく感動しかけていた感情が蒸発して消えそうになっててしまう)「え、何でそうなるの❓」(エゴの強さがミラクルすぎて異次元レベル)な展開もなく、まあまあ素直に感動できました。
タイトルは、ありきたりさを増幅する「約束」よりも、原題の「国境の南側」の方が良いと個人的には思います。
ネタバレになるのでこれ以上筋書きは書きません。
アマゾンプライム会員無料なので、よろしかったらどうぞ。
- 約束(字幕版)
- Video On Demand
出身成分とは❓
最後に、日本人にはなじみのない「出身成分」の解説です。
出身成分(しゅっしんせいぶん)
現代の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)における階層制度およびその階級を指す語である。
本人の出自や思想動向などによって分類された「身分」とそれにもとづく統治制度。
「成分調査書」つまり身上調書(住民台帳)によって決められる。
北朝鮮では社会生活の基本となっているうえ、西側自由主義社会では想像もつかないほど本人の運命を決定的に左右する。
(Wikipediaより)
「成分が悪い」とみなされればどんなに成績が良くとも大学進学が認められず、逆に「成分が良い」とされれば能力不足でも良い就職先をあっせんされるなど、非常に差別的と言われます。
また「曾祖父が地主(=ブルジョワジー=共産主義的には敵対階層)だった」という理由だけで子・孫・ひ孫…の成分は「悪い」とされてしまい、基本的に変更されないそうです。
今を生きている本人の能力や努力が一切認められないという弊害が生じます。
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