北清掃工場見学:ゴミの分別ルールを守りましょう@東京都北区
先週末、東京都北区志茂にある、北清掃工場の個人見学会に参加しました。
ここは赤羽駅のホーム(高架)や、王寺駅前にある北区役所の展望台などからもよく見えます。
特徴は美しい意匠の煙突。
我が杉並区の杉並清掃工場の煙突と比べると一目瞭然。
杉並のはごく一般的なのっぺりした円筒形(右)ですが、北のはデザインが非常に凝っています。
美しい❗️
噂によると、数年前に行われた東京23区内21箇所の清掃工場の煙突を対象にした人気投票「えんとつ総選挙」で堂々の一位に輝いたのがここ北清掃工場の煙突だったそうです。
余談ですが、2012年4月14日放送の「出没アド街ック天国」・赤羽岩淵回では北清掃工場が5位に入ってます。
堂々5位には煙突も関係していると思っています。
目を惹きますもん。
ところがこの北清掃工場、取壊し・建替が決定済みというではありませんか。
というわけで急遽申し込んだ次第です。
今のうちやあ❗️
工場の断面模型。
やはりというか、大人だけの見学者はエンドウ夫婦(仮名)ともうひとカップルのみ。
あとは小さなお子様連れのご家族ばかり。
いいんだ。
知的好奇心に年齢制限はないぜ。
肝心の内部の写真は
「撮ってもいいけどSNSにはあげないでください」
と最初に説明されたのであげません。
下の画像は神奈川県相模原市の公式サイトがあげている、相模原北清掃工場の画像の転載です。
基本的にはこれと同じ巨大な黄色いアイアンクロー(鉄の爪)、ゴミを攪拌したり焼却炉に運ぶこの巨大クレーンを、運転室で操作するベテラン職員さんのすぐ後ろや横から見物できます。
👇画像は足利市公式のものです。
基本的仕組みは同じ。
クレーンにはHITACHIの文字がありました。
一つ残念だったのは、この日はトラブルで焼却炉の火が止まっていたこと。
上に貼った写真の煙突から煙が出ていないのはそういうわけだったのか。
説明してくださった職員の方はトラブルの原因については言葉を濁されました。
しかし初めのガイダンスの時に
「当施設は可燃物専門の焼却炉ですが、きちんと分別されない不燃物が一定量以上混じると不具合が起きて炉を止めなくてはならなくなることが時々あります」
という説明があったので、おそらくそちら系の理由ではないかと推測しました。
クリーニングで付いてくる針金ハンガーの混入で炉が止まったこともあるとのことです。
ゴミピット(上の図でいう「ゴミ置き場」)は数日焼却できなくても溢れないだけの容積が確保されているそうです。
しかし火を止めて点検して修理をして再び火つけて、とやることで余分な経費が発生します。
ゴミ焼却炉は焼却温度800度を保つようにできていて、ガスを使って一度点火するとあとはゴミだけで自然を続け、エネルギーを使わない仕組みだそうです。
しかしトラブル発生で火を止めると、再点火にガスを使う必要があります。
「分別マナーが守られないと、使わないで済むエネルギーを使わなければいけないのです」
とのことでした。
気をつけたいですね。
最後に、建替得られて新しくなる煙突にはデザインが継承されないのか質問してみました。
「はい。新しい設計画を見ましたが、のっぺりしたごく普通の真っ白い円筒でした」
若い職員さんがとても残念そうな表情で言われた尾が印象的でした。
取壊しの日程は未発表ですが、お近くの方には是非一度この美しい煙突の見納めをお勧めします。
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