今日は何の日>12月20日:シーラカンスの日
1952(昭和27)年にマダガスカル島沖でシーラカンスが捕獲され、学術調査のきっかけとなったことにちなむ。
シーラカンスはデボン紀に出現して世界中で栄えた魚類。
最盛期には淡水にも浅瀬の海にも深海にも適応し、様々な姿かたちの種がいた。
6mを超える巨大種もいた。
しかし約6,500万年前(中生代白亜紀末)の大量絶滅(K-Pg境界/恐竜絶滅で知られる)を境にほぼ絶滅。
出てくる化石が白亜紀までの物ばかりだったため長い間完全に絶滅したと考えられていたが、1938年に南アフリカ沖で現生種が発見された。
現生種は深海棲のラティメリア種のみ。
しかし化石種と現生種の間で形態的な差異がほとんど見られない(約6,500万年間変わっていない)ことなどから「生きた化石」と呼ばれる。
シーラカンスはえら呼吸だが、使われない肺が残っている。
これはいったん浅瀬に上がって肺呼吸を獲得したシーラカンスの祖先が、何らかの理由で再度海へ戻った名残だと考えられている。
生きた化石と呼ばれる生き物には、他にカモノハシ(2億年以上前から変化なし)やカブトガニ(5億年前から変化なし)がいる。
生きた化石に興味がおありなら。
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