＜問題＞

RNA解析により、コウモリと近縁種だということが判明した、意外な生き物は次のうちのどれでしょう？

＜選択肢＞

❶イノシシ

❷ウマ

❸モグラ

❹モモンガ

❺カモシカ

❻イタチ

＜解答＞　❶イノシシ❷ウマ❺カモシカ（この後解説します）

コウモリは、翼竜が絶滅し空の生態系にニッチ（隙間）ができたチャンスを目ざとく逃さず、空に進出したフロンティアスピリットにあふれた哺乳類です。

機を見るに敏なり！
あっぱれ！

哺乳綱翼手目（別名コウモリ目）に属し、世界中に約1,000種が生息します。

哺乳類には他にも飛膜を使った滑空ができるムササビとモモンガ（ネズミ目）やヒヨケザル（皮翼目）がいるが、滑空（降下飛行）のみで上昇飛行はできません。

上昇／下降が自由自在な完全飛行能力を有する鳥類以外の生き物は、地球上にコウモリ目だけです。

18世紀のスウェーデンの生物学者で「分類学の父」と呼ばれるリンネは「コウモリは霊長目である」と分類しました。

サルの仲間だと考えたのです。

その後の研究により、現在では同一祖先から有蹄類（奇蹄目と偶蹄目）と分岐した近縁種と考えられています。

❶イノシシ　：偶蹄目

❷ウマ　　　：奇蹄目

❸モグラ　　：真無盲腸目

❹モモンガ　：齧歯目（別名ネズミ目）

❺カモシカ　：偶蹄目

❻イタチ　　：食肉目（別名ネコ目）

ですので、コウモリの近縁種は❶イノシシ：偶蹄目／❷ウマ：奇蹄目／❺カモシカ：偶蹄目
となります。

私は最初この中で❷ウマを正解に考えていました。

何故かというと、馬はコウモリ（一部を除く）と同じ反響定位 (エコーロケーション／自分が発した音の反響から周囲の立体的な構造を把握する“）能力を持つことが近年わかってきたからです。

ただこの説はまだ研究途上で、確定とは言えないことが出題してからわかりました。

なので今回は❶イノシシ❷ウマ❺カモシカのいずれも正解とします。

申し訳ありませんでした。

今度からは「マリー・アントワネットはどこの人？」並に、答えが明確で異説がない・仮定段階ではないものを題材にするよう、気を付けます。

＜回答者9名中正解者4名＞🌹＝今回の正解

❶イノシシ🌹：2票

❷ウマ　    🌹：2票

❸モグラ　　：2票

❹モモンガ　：2票

❺カモシカ🌹：0票

❻イタチ　　：1票

＜回答者様発表＞

🌹春風なおこ　　様

　さちこ　　　　様

🌹エンディミオン様

🌹tomo0527　 　 様

🌹たびー　　　　様

　のろのろ　　　様

　ton　　　　　  様

　ふなこ　　　　様

　まりん　　　　様

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

これからもよろしくお願いいたします。

<余談＞

下は「ウマヅラコウモリ」という種類のコウモリです。
顔が長いから馬面コウモリ。

しかし、パレイドリアン的に言わせてもらうと、馬よりイノシシに似ているような。
特にアフリカにいるアカカワイノシシにいている気がしてなりません。