岸田翔太郎氏辞任>しつこいですが「もし~なら」の入り込む余地はありません
松野博一官房長官は30日の記者会見で、6月1日付で首相秘書官を辞職する岸田文雄首相の長男翔太郎氏が、退職金やボーナスを受け取らない意向であることを明らかにした。
松野氏は「本人から退職手当や期末、勤勉手当(ボーナス)が支給されるのであれば、全て返納したいとの申し出がなされている」と説明した。
(上の記事より抜粋)
産経新聞が「6月1日付辞職だから期末、勤勉手当(ボーナス)は支給されない」と(意図して/してないにかかわらず)大間違いを書いていましたので小突きましたが、毎日新聞の記載はその点はまともです。
産経新聞の件はこちらに書いています。
しかしながら。
「本人から退職手当や期末、勤勉手当(ボーナス)が支給されるのであれば、全て返納したいとの申し出がなされている」
という言い方も往生際が悪いなと思います。
松野官房長官も公務員生活長いんだから、よ~くご存じでしょうに。
国家公務員は退職手当も期末、勤勉手当(ボーナス)もそれぞれ別の法律でがっちりきっちり細かく決まっていて、民間の中小企業みたいに経営者の胸先三寸で調整できないって。
支給されるのであれば、ではなく、支給されるんですよ。
今からでも懲戒免職に切り替えるのなら支給無しにできますけど、それはあり得ないでしょう。
あくまでも依願退職(要するに自己都合退職)で処理するでしょう。
であれば正しい言い方は
「本人からは、退職手当や期末・勤勉手当(ボーナス)は、支給され次第可及的速やかに全額返納するとの申し出がなされている」
です。
支給されるとわかりきってるのに「もし~であれば」って、何を濁そうとしているのか。
言葉にあまり頓着しない、鷹揚なタイプの方からは
「どっちでもいいじゃん」「同じ事じゃん」「揚げ足取り乙w」
と言われそうですね。
しかし松野官房長官の言い方は、よく政治家が使いがちな
「私の発言を不適切と感じたり、気分を害した方がもしいらっしゃるのであれば、謝罪することも辞さない」
のような煮え切らない謝罪にも通じる(少しでも話をあいまいにしたい)と言う気持ちの発露を感じるんです。
意識的か無意識かを問わず。
「不適切な発言でした。お詫びいたします」
で済むものを。
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