動物性たんぱく質と日本人の身長の変遷と宇宙開発時代
日本人男性(20代・30代)の平均身長はともに171.5cm(2022年度データ)だそうです。
おそらく多くの人は「日本人の身長は昔から少しずつ伸び続けている」となんとなく思ってるんじゃないかと思います。
でも実は違うんです。
画像はプレジデントオンラインより。

平均身長の推移の鍵は動物性たんぱく質
縄文時代、肉食をメインにしていた時代の日本人男性の平均身長は158cm。
これは発掘された人骨をサンプルにしているので分母は小さいかもしれませんが、とりあえず158cm。
それが古墳時代になると163㎝に伸びました。
理由は二つ考えられています。
❶大陸からの渡来人(日本人より大柄)が増え、混血したため。
❷従来の肉食に加え稲作の伝来により安定して栄養が取れるようになったため。
縄文時代は狩猟生活。
動物性たんぱく質が主食ですが獲物は毎日捕れるものではありません。
そこに伝来した稲作により獲物が取れない日でも米が食べれるようになったからというものです。
しかし次の飛鳥時代になると、稲作と共に伝来した仏教の広まりにより「肉食がタブー」となっていきます。
その影響で日本人の身長はどんどん縮み続け、江戸時代には男性でも155㎝ほどになってしまいます。
それが明治維新と共に洋風文化が入ってきたことで肉食が再度解禁になると一転上昇に転じ、今に至ります。
江戸時代の日本人は栄養不足だった
江戸マニアの方は
「江戸時代は肉の代わりに魚を食べていたから、背は低くてもヘルシーだった」
と仰るかもしれませんが、冷蔵技術のない江戸時代、頻繁に魚を食べることができたのは海に面した土地の住民だけ。
山間部では「海の魚なんて年に数回しか手に入らない」地域がざらでした。
いいえ。
江戸湾に面した江戸に住んでいでいても、下級武士の食事は記録などによると
- 朝食:ご飯(炊きたて)・お味噌汁・漬物
- 昼食:ご飯(朝炊いた残り)・お味噌汁(朝の残り)+何か1品
- 夜食:ご飯(朝炊いた残り)・お味噌汁(朝の残り)+何か1~2品
が平均。
プラス1品といっても野菜の煮つけや豆腐、せいぜいメザシなどの魚の干物程度。
新鮮な刺身などは上級武士でないと日常的には食べれなかったようです。
味噌も立派な一皿。
時には塩すら立派な一皿。
おかずが少ないから勢いごはん(当時は玄米が普通)だけは超大盛。
画像はYahoo!知恵袋より。

2合というとお茶碗4~5杯分です。
我が家では夕食にしか米飯を食べないので、2日分。
ところが、明治維新以来順調な右肩上がりを見せてきた日本人の平均身長は今頭打ちだそうです。
平均身長の伸びの鈍化原因は低出生体重児※の増加
※昭和の昔は「未熟児」と呼ばれていました。
出生率自体は低下しているのに低出生体重児は増加していて今や新生児の10%が低出生体重児(出生時体重2,500g未満)だそうです。
そして低出生体重で生まれた子は成長しても非低出生体重の子より身長はやや低めになる傾向があるためらしいです。
低出生体重児増加の原因もふたつ言われています。
❶不妊治療が増えたことで双子や三つ子の出生率が高まり、早産が増えた。
❷医療の進歩で超低出生体重児(出生時体重1,000ⅿg未満)でも救えるようになった。
「いや、母体のダイエットだろ!けしからん」と言いたがる人がいますが、今は極端な痩せ傾向は沈静化していますので、やはり上の2つが原因でしょう。
身長は別に高ければ高いほどいいわけでもありませんので「栄養不足による低身長」でなければいいと思います。
宇宙時代が到来すればまた身長は伸びるはず?
ところで「宇宙に行くと身長が伸びる」は、わりと知られた宇宙あるあるです。
向井さんや毛利さんも宇宙ステーション滞在中は5cmほど背が高くなったそうです。
金井さんという方は9㎝も高くなったとか。
原因は無重力。
脊髄の椎間板(軟骨)が重力から解放されると伸びるためです。
ただこれは重力の作用なだけなので、地球に帰還すると元通りに縮むのだそうです。








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