路線バスマニア痛恨の小田急バス宿44系統(新宿駅~武蔵小杉駅)廃止発表
東京都内でもここ数年バス路線の廃止や分割が続いていますが。
とうとう宿44系統も廃止と今日付けで発表されました。
路線バスマニアには知られた面白長距離路線・宿44系統
私も何度も乗りました。
面白いから。
宿44は、まず新宿駅西口バスターミナルの新宿ハルク前祖出発すると京王線代田橋駅までは京王線に沿うように甲州街道を西へ進み、明大前駅の手前で井の頭通りに入ります。
すると今度は井の頭通りを京王井の頭線に沿うように吉祥寺駅まで北上します。
吉祥寺駅からは井の頭公園と井の頭文化園を分けている吉祥寺通りに入り、都道134号恋ヶ窪新田三鷹線を右折。
その後三鷹中央病院、武蔵野赤十字病院というこの地区の基幹病院を経由して(優しい…)武蔵境駅南口が終点です。
停留所数は41。総運行距離18.7㎞/75分です。
新宿駅以外は小田急線電車の停車駅とは全く無関係の駅を繋いで走るという不思議ちゃんっぷりです。
※41停留所中26停留所は京王線の駅とその駅間。
うんと昔は一日数往復していましたが近年は平日/土日とも一日2往復運航(午前と午後に1本づつ)に減っていて、廃止が危ぶまれていた路線でした。
マニアの感想は「とうとうXデーがきたか」
残念です。
東京都最長路線バスは都営バス梅70系統
現時点で都内最長路線バスは、東京都営バス梅70系統。
花小金井駅~青梅車庫、28.2㎞/100分です。
大昔は新宿駅~青梅車庫間約60㎞余りを走っていたそうですが、こちらも年々縮まり、JR阿佐ヶ谷駅~青梅車庫を経て、私が初めて乗った時は西武柳沢駅~青梅車庫でした。
その後さらに縮まり現在は西武新宿線花小金井駅~青梅車庫です。
今のところ廃止の噂はありません。
年に数日しか走らない幻の小田急バス新宿駅西口~よみうりランド系統
その次が、小田急バス新宿駅西口~よみうりランド系統。
21.4km/75分です。
こちらも新宿駅~笹塚駅~調布駅~京王よみうりランド駅…と京王線の駅ばかりに停まり、小田急線の駅は起点の新宿駅と終点の小田急線読売ランド前だけという変わり種。
更に笹塚駅バス停を出ると、下道を走る(首都高には乗らない)ものの京王線調布駅まで12㎞30分間はノンストップ(その間はバス停がない)という珍路線です。
それでいて運賃は他の小田急バスと同じ220円の均一料金です。
フルで乗っても220円。
何度乗っても「クレイジーだぜ」という台詞しか出てこない、イカレっぷりです。
(褒めてます)
しかし運行日がどんどん減っていき、昨年2023年は6月の日曜日(4日間)に一日一往復しか走りませんでした。
今年の予定は未発表ですが、廃線は(まだ)発表されていないので、ひょっとすると今年も走るんじゃないかと期待しています。
唯一採算が取れていると感じる長距離路線・都営バス王78系統
上の3路線と違い生活に密着している長距離路線が、新宿駅西口を出て青梅街道を進み、環状八号線を右折して北上する都営バス王78系統です。
新宿区、中野区、杉並区、練馬区、板橋区、北区の6 区をまたぎます。
東京の西側を走る私鉄は東西を結ぶ路線ばかりで、南北の移動はバスに頼るしかありません。
この王78系統は、丸の内線/都営大江戸線中野坂上駅を経由し丸の内線東高円寺駅を出た直後に環状八号線に入ります。
そして環八を北上しながら西武新宿線、西武有楽町線、東武東上線、都営地下鉄三田線の各駅を繋ぎます。
駅名は関さないけど駅に近いバス停もJR中央線と西武池袋線近くにあるので、それらと終点王子を含めると9路線の私鉄/JRを縦に繋いでいます。
いずれも鉄道だけで乗り換えようとするととんでもなく大回りになり料金もかさむので、沿線住民にとっては魔法のショートカットアイテムです。
18.27km、80分。
というわけでいつ乗ってもけっこう満員。
立ち乗り多数・すし詰めの時間帯もよくある人気路線です。
これは絶対廃止しないでしょう。
路線分割の危機はあるかも知れませんが。
以上の「東京長距離路線バス四天王」の一つが廃止になってしまうわけです。
悲しい。
大昔は新宿駅西口~四ツ谷駅~銀座駅~晴海埠頭という都バスもありましたが、短縮されて今は四谷駅~晴海埠頭(都都03系統)になっています。
路線図画像は全てのりものニュースよりお借りしました。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。