HSS型HSP🌏Millieの脳内世界

いらっしゃいませ。お好きな記事へどうぞ。



Autumn is the best time for excursions.Now go outside!
   秋は行楽シーズンです。出掛けましょう!

原曲のドイツ語歌詞に忠実な「かえるの歌」の日本語歌詞


あるムラゴンブロガーさんが「かえるの歌の歌詞」について書かれていました。


ご本人は「ケロケロ」ご主人は「ゲロゲロ」と歌ってたのにyou tubeでは「ケケケケ」と紹介されていた、そうです。


ご本人にも直接コメントしましたが、これ、昔から正しくは「ケケケケ」です。


この歌の原曲はドイツ語です。
歌詞を日本語に直訳したものが()内です。

Froschgesang(蛙の歌)


Ganze(全)Sommernaechtelang(夏の夜),

hoeren(聞く) wir(我々)den Froschgesang(蛙の歌);

quak quak quak quak(擬音:クアク クアク クアク クアク),

kaekaekaekaekaekkaek(擬音:カカカカ カッカッ)

quak quak quak(擬音:クアク クアク クアク).


Froschは蛙、gesangは歌(名詞)/歌う(動詞)です。
ドイツ語でカエルの鳴き声を表すオノマトペ(擬音)は「quak(クアク)」です。


直訳だけをまとめて書くと、こうなります。


蛙の歌


夏は夜通し 我々は聞く 蛙の声を

クアク クアク クアク クアク

カカカカ カッカッ

クアク クアク クアク


画像はカインズよりお借りしました。


         


「かえるの歌」の日本語版の歌詞は、ほぼドイツ語の直訳です。


日本語訳を手掛けたのは、ドイツ留学経験もある作曲家の岡本敏明氏(1907~1977年)です。


岡本氏は、ドイツ語のオノマトペ(擬音)までほぼ原音に忠実に訳しています。

かえるの歌    訳詞:岡本敏明


かえるの歌が 聞こえてくるよ   

クワ クワ クワ クワ

ケケケケ ケケケケ

クワ クワ クワ 

※「夏の夜」は字数の関係で割愛。



しかし、一般的な日本語のオノマトペ(擬音)では、蛙はあまり「ケケケケ」とは鳴きません。


※ニホンアマガエルが雨を予知して鳴く声は、図鑑などでは「ケッケッケッケッ」と書かれています。


なので日本語のオノマトペ(擬音)の蛙の鳴き声では一番ポピュラーな「ケロケロ」「ゲロゲロ」バージョンが、いつのまにか自然発生しました。


日本語はオノマトペ(擬音)が非常に豊富な(世界的に見ても突出してオノマトペが多い)言語として知られています。


また作家や詩人、マンガ家などが次々に独自の擬音を生み出しても、全部すんなり受け入れられています。


詩人の三好達治氏は、蛙の鳴き声を「けりけり」と表現しました。


「蛙の詩人」の異名を持つ詩人の草野心平氏は、何十種もの多彩な表現を残しています。


「ぐりりにに ぐりりにに」
「るるるるるるる」
「ぎやるるろ ぎやるるろ」
「げぶららららら」


これらは春から夏にかけて、オスの蛙だけが歌う求愛歌です。


私の一番好きな草野心平氏の蛙の声は「るるり。りりり。」です。
草野心平氏についてはまた別記事で。



画像はサンシャイン水族館よりお借りしました。