旅行記>海外旅行>ネパール>現地の結婚式に飛入り参列した話
今日は何の日登山の日、にちなんで午前中にひと記事書いたのですが、
高尾山(標高599m)以上の登山の経験がないため、
「登」抜きの山の話inネパールでお茶を濁したエンドウミリエ(仮名)です。
我ながらちょっとな~~と思うので、追加のネパールの想い出を書きたいと思います。
<ネパール基本データ>
面積:北海道の2倍弱
人工:3千万人弱(一都三県より少なめ)
首都:カトマンズ
宗教:ヒンドゥー教約81%、仏教約9%他
午前中の記事で書いたポカラから首都カトマンズに戻った私は、カトマンズの街をぶらぶらしてました。
すると何やら、地元の結婚式が行われている所に通りかかりました。
ヒンドゥー教徒の結婚式はめちゃくちゃ派手です。
三日三晩くらいぶっとおしで披露宴をやるのが基本らしいです。
ほおお~と思いながらのぞき込んでいると、品のよさげな老紳士と目が合ってしまい、追い払われるどころか手招きされました。
ヒンドゥー文化圏では「結婚式の招待状」とかいう概念がないので、お祝いしたい人は誰でも(赤の他人でも)結婚式に参加して良し!
というのをそういえば本で読んだことがありました。
食事大鍋にドーン!ドーン❗️と大量に用意されているので、客が少し増えたら即足りくなる
・・・ということはないそうです。
(そうならないように鬼のように用意しておく)
手招きに応じて中に入ると、案の定座らされ、料理の皿を出されました。
外国人だから贔屓されたのか?新郎新婦の良く見える、割と良い席です。
席と言っても、床に敷かれたカーペットの上に直座りですけどね。
新郎新婦だって直座りですから。
料理もまあ、カレーですわ。
ここで、招き入れてくださった品の良い老紳士は花嫁のお父さんでしたと判明。
その時の写真は、ものすごく性能の悪いデジカメ(画素数が低すぎ)で撮っていて
今お蔵になっています。
なのでネットから借り物画像を載せます。
ここで、インド人とネパール人の簡単な見分け方~。
女性を見分けるのは難しいですが、男性は帽子に注目。
写真の新郎さんも被ってる「ネパール帽」。これかぶってたらネパール人。
日本のインドカレー屋さんでも、店員さんがこれかぶってるとこ多いですよね。
そういうとこは、看板を見直すと「インド・ネパール料理」と書いてありますよ。
日本人の、特に年配者には「インド人=ターバン」と思い込んでる方がいます。
そんなに年配じゃないはずなのに、いらすとやさんの「インド人」のイラストは
なぜかターバン姿ですが・・・(いらすとやさんていくつよ??)
このターバンというのは、ヒンドゥー教から派生したシーク教の教徒の男性が
着用を(宗教的に)義務付けられているもの。
そしてシーク教徒の割合は、インド人口のわずか1.7%。
<インドの宗教:人口比>
(インド外務省発表2011年度国勢調査より)
ヒンドゥー教徒:79.8%
イスラム教徒 :14.2%
キリスト教徒 :2.3%
シーク教徒 :1.7%
仏教徒 :0.7%
ジャイナ教徒 :0.4%
つまり、ターバンは全然インド人の象徴でも目印でも何でもないのです。
単なるシーク教徒の証。
ターバンとヒゲがシーク教徒の男性のシンボル。
アメリカ軍も2016年からシーク教徒軍人の軍役中のターバンとヒゲを認めているそうな。
一方、ネパール帽(ダカ・トピ)はれっきとしたネパール男性の民族衣装。
国家公務員の男性は、制服として着用を義務付けられているというくらい。
民族や宗教を越えたネパール国家の印という定義だそうですよ。
だからもちろん結婚式でも新郎はかぶる!
招待客も男性は一人残らずかぶってましたよ。
さて、お招きされたはいいものの。
なんせ私はネパール語なんてできません。
ナマステ (おはよう・こんにちは・こんばんは)
ダンネバード(ありがとう)
ミトツァ (おいしい)
旅行中も上の3語くらいをにわか覚えして、あとは英語で押し切ってました。
なのでお祝いの言葉は、英語の上手な小学生のお子ちゃまに教えられたとおりの
ネパール語を耳コピクチマネ。
ネパールのお子ちゃまたち
もう忘れたので今調べたら
スバ ビバハコ スバカーマナ:ご結婚おめでとうございます
なんだそうです。
最後にわずかばかりのご祝儀を花嫁のお父さんに渡そうとしたら
「いらんいらん」
と激しく辞退されたので、ではお子ちゃまたちにお小遣いを・・・でお茶を濁して退場しました。
私の後からはフランス人らしいカップル(フランス語を話していたから。ベルギー人かもしれん)も招き入れられてましたね。
実は私はバリ島(インドネシアはイスラム国家ですがバリ島はヒンドゥー教)でも
似たような感じで結婚式に手招きされちゃったことがありますが、それはまた別の機会に。
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