大口真神（おおぐちのまがみ）

日本におけるオオカミ（日本オオカミ）の古称。

「大きな口を持つ真の神さま」

昔、日本では仏教の戒律により獣肉食が禁忌でした。
畜産業が存在しなかったため、ニホンオオカミは畑を荒らす害獣（イノシシや鹿）を
捕食してくれる益獣とされました。
ということはヨーロッパオオカミのように人間を襲うケースは少なかったのでしょうね。
益獣としての狼を神格化した呼び名が大口真神です。

稲荷神社の狐との違いは、狐は稲荷大神の眷属（使い魔、神使）であるのに対し、
狼はそれ自体が神とされたことです。

　

ところが明治になり欧米から畜産が導入されると「家畜を襲う害獣」という
欧米的価値観が席捲し、ニホンオオカミは狩り尽くされ絶滅しました。

人間の何とも勝手なことです。

大口真神

就寝中の大口真神

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