今日は何の日>バレンタインデー:②日本への定着と独自進化とホワイトデー爆誕
バレンタインデー St. Valentine's Dayは、キリスト教圏の祝い。
主に欧米で毎年2月14日にカップルが愛を祝う日とされている。
元々はローマで結婚と家庭の女神ユーノーを祝う祝日だった。
紀元269年にローマ皇帝の迫害下で殉教した聖ウァレンティヌス(テルニのバレンタイン)がこの日に処刑されたことにちなみ、St. Valentine's Dayと呼ばれるようになった。
(Wikipedia他の記載を基に要約)
女神ユーノーJunoはローマ神話の主神ユピテル(ジュピター)の妻。
ギリシャ神話の主神ゼウスと妻ヘラに相当します。
英語で6月をJuneというのはこのユーノーに由来するものです。
欧米でジューンブライド(6月の花嫁)が良しとされるのは、結婚の女神ユーノーの
加護を得るためなんですね。
女神ユーノー
西欧諸国では恋人同士がお互いにプレゼントをし合う日です。
プレゼントに関する決まりは特になし。
プレゼントの選択肢としてチョコレートを提案したのは、19世紀にチョコレート工場を造り、贈答用チョコレートボックスを発売した英国の菓子メーカー。
ロンドンのアクスブリッジ(あれ、私が昔ホームステーした所の近くや。知らんかった)に本社を構えるキャドバリー社。
キャドバリーの「デイリーミルク」はイギリスでは今でもそこらじゅうで売られている
定番中の大定番です。
贈答用ボックスも各種売られています。
これはノスタルジックな絵柄がキュートなROSES。
バレンタインデーが日本に定着したのは意外に遅く、1970年代半ば以降。
それ以前もデパート等がPRに励んだものの全くと言っていいほど定着せず、日本には定着しないだろうと諦めの声が出始めた頃だったそうです。
日本が豊かになり、やって来た消費社会の波にうまく乗ったのではないかと思われます。
日本で「バレンタインにはチョコレート」とPRしたのはメリーチョコレートカムパニー社という説が有力です。
ついでに「一年に一度、女性から愛を打ち明けていい日」というキャッチコピーも付けられたとか。
この「一年に一度(だけ)女性から愛を打ち明けていい日」というのはもちろん日本独特。
そして「お返しのためのホワイトデー」というのもまた日本の発明。
現在ホワイトデーが広く認知されているのは、日本大大大好き国の台湾と、嫌い嫌いも好きのうち国の韓国くらい。
あとは中国や他のアジア諸国でも日本好きの間の一部で行われているそうです。
ホワイトデーが定着したのは1984年とされています。
一方ほぼ同じ頃、1986年から日本書店商業組合連合会が盛んにPRに努め始めた
「サン・ジョルディの日(4月23日・本の日)※」
は見事不発に終わり、日本ではもう全くぜーんぜんこれっぽっちも定着しませんでした。
「サン・ジョルディの日」は、元はスペイン・カタルーニャ地方の祝日。
恋人同士が赤いバラを贈り合うというバレンタインデーによく似た習慣があったのが、
20世紀に入ってから恋人間や家族間で本を贈り合う日に変わったそうです。
流行は魔物です。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。