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花>春>君子蘭:またまた猛毒植物・珍しい色+球根バブルのお話

大宮の、とある病院の玄関にて。


あれ?黄色の君子蘭って珍しくないですか❓

 

調べたら、オレンジ色が主流だけど、黄色も昔からあったそうです。
私がみたことなかっただけでした。


日本ではほとんど知られていない話で、だからネット検索しても情報が出てこないのですが、中国では1980年代初頭に君子蘭が投機対象になるバブル現象があったらしいんです。


君子蘭バブル in中国🇨🇳


鄧小平が経済解放政策を打ち出した(1978年)直後です。
中国の平均月収が都市部でも数千円だった頃の話です。


君子欄(葉の茂り方が見事と判断された株)ひと株がその月収の数倍、数十倍で取引されたと言うんですね。


花ではなく、葉がと言うのがポイントです。
実はこの君子蘭、欧米では花を鑑賞する植物なのですが、なぜだか
中国と日本では「観葉植物」扱いなんです。


とにかく投機になるとなったので、大勢の中国人民が目の色を変えて君子蘭の球根を買い漁り、鉢に植えて栽培を始めたそうです。


ところがある日突然バブルは終焉。
みるみる下落してしまいました。
だから「バブル」。


花が投機対象❓
不思議な気もしますが、17世紀のオランダでも同じことがチューリプで起きています。


チューリップバブル inオランダ🇳🇱


当時トルコから輸入されたばかりのチューリップは、エキゾチックな異国の花ということで非常に珍重されました。
球根は高価で、貴族や富裕階級しか買えません。
それが富の象徴と見做され、さらに高値に拍車をかけました。


そしてチューリップは他の花に比べて突然変異を起こしやすい植物です。


アブラムシが運ぶウイルスが突然変異を引き起こすとも言われていますが、とにかく普通の球根からとんでもない新種が何の前触れもなく突然現れる※。


       


それがさらに高値を呼び、投機対象となったのです。


バブルピーク時の1637年には球根1個が熟練職人の年収の10倍を超えたという記録が残っているそうです。


しかしある日突然下落。


※この突然変異しやすい特質により、現在チューリップの品種は2,000を軽く超えています。


君子蘭と言ってもランじゃない:ヒガンバナ科(有毒)


この君子蘭という名前は中国で命名されたものですが、ラン科ではなくヒガンバナ科です。
キジカクシ目ヒガンバナ科クンシラン属。


原産は南アフリカ。
花期は3月〜4月なのでそろそろ終わり。


👇白は改良種のようです。
画像は改良園(園芸店)より。


皆さん、私が以前書いたことを覚えてらっしゃいますか❓


ヒガンバナ科の植物は、花はとっても美しいけれど、
もれなく猛毒リコリンを含有する猛毒植物。


この君子欄も例外ではありません。
冬に室内に入れたら、ペットや幼児が葉を誤食して中毒。
体の小さなペットの場合は最悪死亡という事故が今でも起きているそうです。


飼主さんらは口を揃えて言うそうです。


「蘭だから大丈夫だと思った」


ラン科の植物に有毒植物はありません。
でもこれはヒガンバナ科なんです。


くれぐれもご注意ください。