靴売り場に行くと、やたら「ゆったり」「幅広」の売り文句が目立ちます。
具体的に言うと「EE（２E）」や「EEE（３E）」表示ですね。
これをサイズに対してワイズといいます。

「ワイズは広い方がゆったりしていて楽。足が疲れない！」

・・・本当でしょうか？

たしかに明治になるまで（地方によっては第二次大戦前まで）足全体を覆うタイプの靴を履いてこなかった日本人の足は、欧米人に比べ「甲高幅広」と言われ続けてきました。

しかし、戦前生まれは既に67歳以上。
それ以下の年齢の人たちは、生まれた時からきっちり全体をカバーする靴を履いて育ったのではありませんか？

私は昔、市販の靴がなかなか足に合わないことに悩んできました。

そこで、十数年前になりますが、オーダー靴の店で無料サービスの足測定を受けたところ、こんなことを言われました。

「あなたの足は欧米人タイプですね。甲が薄く、幅も狭い。実は日本人も、若い世代はほとんどが標準・Eか、細目・DかCなんです。なのに昔の幅広神話がまだ幅を利かせているので、ついEEなんかを勧められて履くと、合わないんですよ。そしてあなたは足の人差し指が一番長い『ギリシャ型』です。つま先の形も正しいものを選ばないといけません」

Asicsの公式サイトでも詳しく解説

その頃のオーダーシューズは値段が高すぎて、当時の私に買える値段ではなく、お店にはその旨お詫びをして測定結果だけいただいて帰りました。

そして色々調べたところ、上記の☝アシックスは「サイズがきつい」という口コミが非常に多いことに気づきます。

こんなクレームを価●コムに堂々と載せているユーザーも見かけました。
※接続詞等複数個所が妙な文章だったため、手直し（意訳）しています。

＞アシックスのスニーカーは表記より1センチから1.5センチ大きいサイズを買わないと履けない。ネットにもアシックスの靴は小さいと言う書き込みが多数ある。苦情を言ったが、試し履きしなかった客が悪いと言わんばかりに無視された。そもそも会社のサイズ表記がおかしいということを認めたくないのか！

これ、サイズじゃなくてワイズの問題では❓❓

なぜなら、私は表記通りのサイズでぴったりだからです。むしろ他のメーカーの靴は、サイズに合わせると甲が浮いて具合が悪いです！

Asicsが自分の足型にあってると発見して以来、私の靴はほぼAsics一択です。
通勤にも真黒タイプのAsicsスニーカーを愛用。

もう、冠婚葬祭くらいでしか他の靴は履きませんわ。

はあ～～～快適、快適ィィィ！

Asicsも、幅広タイプは出してますよ。ちゃんと幅を測って買いましょう。

また、靴を試し履きせずに買うのはいただけません。
今はネット通販でも、受け取り後に試し履きしてサイズが合わなければ送料無料で交換してくれる所がいくつもあります。

Amazonとかね。

これらをぜ～～んぶ怠っておいて、ネット上で「メーカーが悪い」「会社のサイズ表記自体が間違っている。認めろ！」と騒ぐのは、いただけません。
つか、ふつうに営業妨害ではありませんか？

Asicsが無視してることに（営業妨害を通告してこないことに）感謝すべきではないでしょうか。

最後にまたまたですが、Asicsトリビアです。

①Asicsの名前の由来は？

まことしやかに流通しているウソ情報は
「足+X（無限の可能性を表す）でアシックスだ！」
という説ですが、これ、都市伝説扱いされてますからね。

真実は、ラテン語の
Anima Sana In Corpore Sano.
（健全な精神は健全な肉体に宿る）の頭文字
です。

原典はMens Sana in Corpore Sano.ですが、「Mens（才知）」を「Anima（生命）」に置き換えたものです。

②Asicsはどこの会社？四択

１）アメリカ
２）イギリス
３）日本
４）カナダ

正解は３）日本。

語感から、本社は英語圏の国と思ってる人も多いようなので、出題してみました。
本社は兵庫県神戸市です。

1949年に創業者鬼塚喜八郎氏が設立した「鬼塚商会」が、1977年にそれまでブランド名として使っていた「Asics」を社名にしました。

Asicsのブランドのひとつに「オニツカタイガー」というのがあります。
ここに旧社名が残っていました。

ワイズを正確に測ってみたら、以外と細かった！という方は、お試しください。

※ただし、試し履きは念入りに。
※幅広タイプもありますので、細くなかった方もどうぞ。

こちらただいまセール中

こちらは残念ながらセール中ではないようです

私はAsicsの関係者ではありません。いちユーザー（ファン）です。