マンガ書評>㉜敢えて書名は書かないけど正直なレビュー
ナンバリング&再公開です。
初公開:2022/12/12 12:00
とある年配のベテラン女性マンガ家さんが出されている家族ネタのエッセイマンガ(複数巻)を格安で入手したので読みました。
ここにペンネームを書けば、おそらくご存知の方も多いと思われる人です。
その内容は・・・
「彼(夫)より私の方が稼いでいる」
「彼は私の金で生活しているくせに威張る」
「誰のおかげで生活できてると思ってるんだろう(私のおかげ)」
「彼がまた私のお金でパチンコに行った。また私のお金で飲みに行った。アレを買ったコレを買った・・・」
「でも私は(デキた人間だから)口には出さない(彼に直接は言わない)」
「そもそも彼の父親(=舅)も母親(=姑)もこんなに嫌な人間で…」
全てがこういうお金がらみの愚痴ネタに終始していて、内容が統一されていると言えば言えるんでしょうけど疲れました。
そもそも「私はこれらの不満を口には出さない(良い人間でしょ)」って、代わりに世間一般に公表しちゃってるじゃないですか。
直接文句を言うよりはるかにたちが悪くないですか。
赤の他人にまで周知した悪口雑言はもう水に流せませんよ。
しかも何冊も何冊も使って同じ内容を何度もリピート。
さらには
「そんなに威張りたいなら従順な女と結婚すればよかったのに。彼の母親みたいな!」
と、初老の女性が媚びている(かなり悪印象を与える)絵を添える。
ならば貴女も何故に年下で収入が少ない(と、最初からわかっていたようですよ)男性と敢えて結婚したのですか?としか思えませんでした。
この方、そのご主人と結婚した頃は本当にかなり稼いでたようです。
絵が某超大手企業のマスコットキャラクターに使われ、CMにも登場し、それだけでも高額の契約料が毎年払われていたらしい。
そんなに稼いでいても「夫に使われるのは嫌」と言うのなら、自分より高収入な男性と結婚するしかなかったでしょう。
そしてそんなに悪口三昧にもかかわらずご主人となかなか切れない※のは
「彼は、顔だけはイケメン(で自分好み)だから」
「別れ話をすると彼が泣く(自慢げ)」
と非常に美男子の絵を添えて書いてらっしゃいます。
※最終的には離婚されたようです。
そこまで言うのなら見てみたいと、画像をググりました。
ご主人も一般人ではないため、ググれば簡単に出てくるのです。
そしたら出てきたのは、似顔絵とはだいぶ印象の違う、何というかとても普通なお顔の男性で・・・。
前の記事で書いた「女性マンガ家の描く自画像(似顔絵)と実物は反比例する法則」がここでも発現。
(自画像ではないけれど)
収入と言うなら、例えば今朝記事を公開したばかりの荒川弘先生だって、おそらくいやガチで、荒川先生のご主人よりはるかに収入は多いと思いますよ。
だってそれだけ売れてるもの。
👇荒川先生のご主人。
荒川先生画。
それどころか荒川先生のご主人は難病を患われて大変だったようです。
「3度の出産でも一度も休載しなかった」伝説を打ち立てた荒川先生が「介護のため」と、好評連載中だった「銀の匙 Silver Spoon」を1年半も休載されたらしい。
あ、何か長期休載してたのはそのためだったのか。
私はキリスト教徒ではありませんけど、結婚って一応気構えはこういう☟もんじゃないんですか?
「健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?」
私は荒川先生を心の師と仰ぐことにして、某ベテラン女性マンガ家さんのエッセイマンガはもう処分(古本屋に売却)しようと思います。
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