健康>8:16減量法/再度のご紹介②本編❶オートファジーとは
昨日の序文の続きです。
「8:16減量法」とは、2016年にノーベル医学・生理学賞を受賞した
「オートファジーのメカニズム」
を応用した、「毎日行う、緩やかな断食法」のことです。
16時間断食法、断続的断食法( Intermittent fasting インターミッテントファスティング)ともいわれます。
1日24時間のうち
- 8時間は好きに食事をしてOK。
- 残りの16時間は水分摂取のみOK。
これを毎日繰り返すだけです。
カロリー制限や糖質制限は特にありません。
8時間の中であれば、デザートもスイーツも大丈夫です。
私はこれで、1か月で4㎏減(体脂肪3%減)を達成しました。
- 体重 51.2kg➡47.1kg
- 体脂肪 29.5➡26.6
昼食/夕食は普通にステーキ、とんかつ、天ぷらなど食べました。
大好きなチョコレートやナッツ類、果物の間食もやめませんでした。
16時間の水分はノンカロリーが理想ですが、私はブラックコーヒー/ブラックティーが苦手なため、ミルクを入れてました。
特に問題はなかったようです。
以後もゆるく続けていますが、体重減少は止まりました。
46.5~47.4kgの間を維持していますので、やはりこれが私の適正体重なのだと思います。
では、この減量法が効く理由は何でしょうか?
オートファジーの強制発動
オートファジー(Autophagy)は、人間を含む真核生物に備わっている、細胞内浄化・リサイクルシステムです。
2016年に
東京工業大学の大隅良典(おおすみ・よしのり)栄誉教授
が、この研究で
ノーベル生理学・医学賞を受賞。世に知られるようになりました。
オートファジーとは、細胞内の変性タンパク質や不良ミトコンドリア、細胞内に侵入した細菌などを分解して浄化するシステムです。
生物はこのシステムにより、病気から自分を守っています。
しかしこのオートファジー機能は、栄養十分な状態(食物摂取により肝臓に糖が蓄えられた状態)では、活発に発動しないことがわかっています。
発動には、肝臓に蓄えられた糖をいったん使い切ることが有効です。
そのための16時間断食なのです。
オートファジーの発動で細胞の新陳代謝が起こると、体内の老廃物が一掃され、全身の細胞や組織・器官の働きが活性化します。
その結果のひとつとして、痩せる(適正体重に近づく)のです。
8時間をどの時間帯に設定するか
実践者の多くは、朝食抜き法を選んでいるそうです。
例えば12時に昼食を食べた場合、20時までに夕食を食べ終えればいいので
「8時間内に2食」
を守るのが容易なためです。
15~16時頃におやつタイムを入れてもOK。
「自分は午前中の空腹がどうしても耐えられない」
という方は、下のようなリズムでもOK。
私は上の「朝食抜き」サイクルでやりました。
こう書くと必ず
「朝食を食べないと、ガス欠の車と同じで動けない。仕事も勉強もできない。言語道断だ」
と不快になられる方が、一定数いらっしゃると思います。
お待ちください。
人間の身体は、車のように単純な構造ではありません。
我々現生人類が「おなかがすいたらすぐに食べ物が手に入る」生活を手に入れたのは、ほんのつい最近です。
人類発生から20万年と言いますが、そのうち19万9000年は、他の動物と同じで
おなかが空いた➡狩や漁や採集に行って何か獲って来なくちゃ
という生活でした。
これから狩や漁に出て何時間も獲物を追いかけたり待ち伏せしたりしなきゃいけないのに、体は既にガス欠で動けない・・・
そんな馬鹿なことはありえません。
おなかが鳴るのは「一応、胃の中からは消化物が消えた」状態です。
けれども肝臓には糖が十分蓄えられ、それを燃焼させて激しい運動(狩)を行う準備は万端。
この時点でおなかを鳴らし、空腹感を感じさせ「さあ、狩に行け」と命じるのです。
狩に出て獲物を持ち帰るまでには半日から丸一日、運によってはもっとかかるからです。
それを見越して、脳は相当早め早めにサインを出します。
つまり、おなかが鳴ってる時はむしろガソリン満タンの状態なのです。
なのに「おなかが鳴ったから何か食べなきゃ動けなくなる!」と言って満タン状態にさらに詰め込むと・・・
車ならガソリンタンクがあふれて入れられません。
しかし、人体は車なんかと比較にならないくらい優秀です。応用が効きます。
「体脂肪としてため込む」ことができてしまいます。
結果が肥満です。
なので、空腹感は何ら恐るるに足りません。
では、このへんでいったんまた続きます。
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