思い出>嫌な思い出>試写会で遭遇したアニヲタの人
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ある日の仕事終わり後、私は都内のとある小規模試写室にいました。
映画の試写会を当てたからです✨
コロナのせいで自粛されて久しいですが、コロナ前の東京では、多い月は毎週のように試写会が催されていました。
仕事帰りの社会人が行けるように、平日の18:30とか19:00上映開始に設定されたものがほとんどでした。
私はせっせと応募してはせっせと行ってました。
何故か試写会の応募だけは超高確率で当てていたのです。
その日の上映作は、真面目なドラマ系洋画でした。
プロモーションのため来日中の監督が列席していました。
外国人なので、日本語同時通訳付きです。
映画の上映後に監督の挨拶。
続いて「監督への質問タイム」が始まりました。
招待客も少人数なのでヤル気満々。競って挙手します。
私はこういう時手を挙げないタイプでして、観察を決め込みます。
3人目くらいまでは非常に常識的な質問が続きました。
次に当てられたのは、一目でオタクっぽさを感じさせる人でした。
※さすがに👇ここまでではありません💧
彼は、唐突に
この映画とは全く何も1ミクロンも関係ない、
日本のアニメ映画のあらすじを熱く語り始めました。
通訳さんが戸惑っているのがわかりました。
本当に全く接点がないんですから。
しいて言えば、劇場公開映画同士?
あとは、そのアニメ映画の方が先に封切られて、ちょうどその当時話題になっていたくらいです。
会場が静まり返りました。
皆、❓顔で彼の独演会(無関係なアニメの話)を拝聴しています。
日本語は全く分からないと思える監督が、通訳を止めた通訳嬢を「❓」顔でチラ見しているのが見えます。
オタク氏は、その静寂を
「自分の意見が素晴らしいから、皆が静聴している」
とでも勘違いしたかのような、得意顔です(言っちまった❗️)
通訳が監督に何やら耳打ちした後、マイクを持ち換えて言いました。
「ありがとうございます。では、ご質問をお願いします❗️」
彼は、まだ語り足りなそうな顔をしつつも、おもむろにその場に立ち上がって
言いました。
「この作品も〇〇(アニメのタイトル)と良く似ていて、❌❌という普遍的なテーマを持っていると思うんですが、そのことについてどう思われますか?」
DOYAAA
※××には、犯罪サスペンスとかホラーでなければ、過半数のドラマ映画に当てはまるような当たり障りのない、なるべく平凡な普通名詞(普遍的)を入れてください。
愛でも、友情でも、努力でも勇気でも希望でも優しさでも何でもいいです。
通訳嬢は、また小声で監督と何やら話した後言いました。
「なるほど❗️この映画で私が言いたかったテーマのひとつには、確かに××もあることでしょう❗️ありがとうございました❗️」
❓
「これで質問タイムは終了させていただきます❗️」
強制終了発動。
沸き起こる拍手。
いや、これははるばる来日した監督に対する拍手ですからね??
DOYAAAAA❗️
あなたにではない。
ちょっと、いやかなり、寒気を覚えて拍手するのを忘れていた私でした・・・。
では、次の
「旅先で一度話をしたただけで、勝手なプレゼントを自宅に送りつけてきた、思い込み激しすぎ氏」
のお話に続きます。
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