書痙で心療内科に行ったらヤブだった話
昨日のこの話からの続きです。
2011年の年末に、突然書痙を発症してしまった、エンドウミリエ(仮名)です。
書痙についてネットで調べると、
- 対人恐怖症の症状のひとつである
- 対人恐怖症は社会不安障害のひとつである
- 社会不安障害は心の病のひとつである
- つまり、メンタルクリニックに行け
という、イヤな情報がスラスラとヒットしました。
誰だって、できれば行きたくないですよね、メンタルクリニック。
数か月は様子見をしてみました。
ひょっとしたら自然治癒してくれないものか。
くれませんでした。
人の視線がある所で字を書くと、必ず手がこわばってしまい、指が動かなくなり、字がグニャグニャになってしまいます。
焦れば焦るほどひどくなり、脂汗が出るようになってきました。
症状が最初に出てから約半年後、私は腹をくくり、
「病院行かなきゃ」と腰を上げたのでした。
最初に行ったのは、山手線の某駅からほど近い某メンタルクリニック(大きめ)でした。
- 当日でも初診OK
- 夜、わりと遅くまで診療
- 土日も診療
あたりがそこを選んだ決め手でした。というのも
- 完全予約制で初診は2週間待ち
- 午後の診療の終了時間が早い
- 土曜の午後と日曜は当然休診
という病院が、当時は今よりもっと多かったんです。
事前に調べた口コミの平均点数も、そんなに悪くはなかった。
しかし、結論から言うと
「笑っちゃうくらい、ビッグなブッシュ」
でした。(日本語に訳してください)
そこは何人もの勤務医を雇って、複数の個室で同時に患者をさばいていました。
私は女性医師に当たったのですが・・・。
彼女は、まず開口一番「初診の枠は15分ですから」と言いました。
長話し封じ?
メンタルクリニックの初診って、まずじっくり発病の経緯とかを話さないことには、どうにもならないのでは???
と面食らう私。
「お話がしたいなら、あらためて別の日にカウンセリングの予約を取って下さい。当院のカウンセリングは自費で、30分〇〇円、60分〇〇円です」
(一応、価格は平均相場でした)
ここで、日本の保険診療システムを少し説明したいと思います。
「治療に必要と医師が判断した場合であっても、医師以外が行うカウンセリングは保険適用にならない」
つまり、
- 医師が自らカウンセリングを行えば保険診療
- カウンセラーにやらせたら自費診療
と、国が一律に決めちゃってるわけです。
そしたらどこの病院だって、時間単価の高い医師に時間のかかるカウンセリングなんてやらせませんよね。
医師より安く雇えるカウンセラーを使って、自費診療にするに決まってますよね。
メンタルクリニックに縁のない方は
「でもカウンセラーって、看護師みたいに国家資格でしょ?」
と思われるでしょう。
調べたら、違いました。
日本には心理系の資格がたくさんありますが、国家資格は、つい最近の2018年に新設された「公認心理師」だけです。
その他は全て民間資格。
これが本当にピンキリで、大学院に行く必要のあるものから、通信教育で取得できるものまであります。
自己紹介で「心理士の〇〇です」とだけ名乗られた場合、なに心理士か(取得難易度の高い心理士なのか、Uキャンで取れちゃうような心理士なのか)患者には判断のしようがないのでは?
どんな人に当たるかわからないのに、60分で1万円近く?
ギャンブル?ロシアンルーレット?と私は思ってしまいました。
※あくまで私個人の考えです
そして「話は15分しか聞かぬ!」と宣言したその女性医師は、15分どころか5分ほどしか経たないうちに、
「あ~書痙。そんなの、抗不安薬を飲めば一発よ」
と、はやばやと結論を出してきました。
「とん服(症状が出た時だけ服用すること)でいいのよ。症状が出てから飲むの。よく効くから半錠でいいわ。そしたら嘘みたいにピターッと止まるから!」
何を根拠に試す前からそう言い切れるのか?と戸惑う私におかまいなく、彼女は
「じゃ、そういうことで、デパスを10錠ほど処方しときますねー。はいお大事に!」
と初診を終えてしまいました。
そして結局それは見事に大ウソ。
嘘という言葉が不適切と思われる方がいらしたら、「診立て違いもいいところで」
とにかく「抗不安薬」は、一度に3錠飲んでもぜんぜん効かなかったのでした。
本当にウルトラブッシュ
・・・長くなるので続きます。
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