I wish I were a bird.❶本当に鳥は空を飛びたいのか?:Is that what the birds really want?
初公開:2022/01/21 09:00
I wish I were a bird.
私が鳥だったらよかったのに。(仮定法)
中学三年生で習いましたね。
昔は某英会話教室のTVCMでもガンガン流れていました。
最近はそうでもないですが、ちょっと昔は「鳥は自由でいいなあ」「私は鳥になりたい」
といった感じのセリフをマンガなどでもよく見たものです。
鳥は空を飛べるから自由だ。うらやましい。鳥になりたい。
・・・そうでしょうか?
と言いますのも、世界を見渡すと、飛べない鳥というのがあちこちにいるんです。
ペンギン(ペンギン目ペンギン科)
南半球に生息する海鳥。
飛べないが泳ぎが得意。
ダチョウ(ダチョウ目ダチョウ科ダチョウ属)
アフリカ大陸に生息する。
飛べない代わりに最高時速70kmで疾走する。
エミュー(ヒクイドリ目ヒクイドリ科エミュー属)
オーストラリア大陸に生息する。
飛べない代わりに最高時速50kmで疾走する。
キーウィ(キーウィ目キーウィ科キーウィ属)
ニュージーランドに生息する。
成鳥の体重の20%の重量の卵を産む。
代表的なものだけ挙げましたが、まだまだ他にも色々います。
そして、これらの鳥は全て
「天敵のいない環境を得たことで、飛翔能力を捨てた」
ことがわかっています。
つまり鳥が飛ぶのは、天敵(大半が肉食哺乳類)から逃げるため。
天敵さえいなけりゃ、飛ぶ必要などさらさらない。
好き好んで飛んでいるわけではないのです。
鳥は飛ぶため=体重を軽くするために、身体を限界まで犠牲にしています。
鳥の骨は、人間なら骨粗鬆症で死ぬレベルのスカスカのスポンジ状です。
決して楽して飛んでいるわけではありません。
ちょっと長くなりそうなので❷に続きます。
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