報道>知床遊覧船事故>KAZU1は瀬戸内海仕様の船だった
知床半島沖でいまだ行方不明になっている観光船KAZU1。
必要な修理がされていなかっただけでなく、もともと平水区域仕様に造られた船だったと報道されました。
平水区域とは:
船舶安全法施行規則に基づき、年間を通じて波・風が穏やかで荒れないと規定されている水域です。
具体的には河川、湖沼や港内。及び東京湾、大阪湾、伊勢湾などの内湾の一部も含まれる。
👇瀬戸内海の画像はWikipediaより。
上の記事によると、KAZU1は1985年に造られ、ひかり八号という名で広島県三原市の三原港と、沖合の生口島(尾道市)を結ぶ片道10km30分ほどの定期航路で使われていたとのことです。
冬もほとんど荒れない瀬戸内海の定期航路をのんびりと往復していた定期船が、遥か知床半島に売り飛ばされて、3mの高波も来るような所で使われる。
改造はされていただろうが…とのことですが、
「この手の船は船はオーダーメイドだ」
という、ひかり八号のかつての定期乗客のひと言が刺さります。
これは「オーダーメイドだから、改造されていてもひと目でひかり八号だとわかるんだ」という意味で発せられた言葉です。
しかし、であるならば、知床観光船もまた、気候条件の厳しい知床半島仕様としてオーダーメイドされるべきものではないか❓
と思ったのです。
こういう、ありえない使い方をされている乗り物(不特定多数の一般人を乗せる)が日本中に他にもあるんだろうな、とも。
知床遊覧船の社長は、遺族への謝罪会見に赤ネクタイを締めて来るなど、TPO感覚に少々欠落のある人と見受けました。
服装のTPOの間違いは、本人が笑われるか眉をしかめられるだけで済みます。
しかし旅客の命を預かる乗り物のTPO間違いは、それでは済みません。
国土交通省が安全対策委員会を設置したとの報道もありました。
期待するしかありません。
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