細石（さざれいし）：小石のこと
巌（いわお）　　　：大きな岩のこと

私の母親は小学校教諭でした。
いわゆる日教組※だったと思います。

※日教組とは
日本の教員・学校職員による労働組合連合体。教職員組合としては日本最大。かつては旧社会党と共産党を支持していたが分裂。現在は立憲民主党、社会民主党の支持団体の一つ。両党に組織内候補を輩出している。（wikiより抜粋）

母親の在職中は共産党支持時代。
共産党支持＝皇室不支持、ということで、「天皇嫌い」を公言する教師が結構いた時代。

私の通う学校にも「天皇嫌い」と公言する教師はいましたので、当時は珍しくなかったのでしょう。
うちの母親もご多分に漏れずでした。

しかし、祖父母が「天皇陛下は」と言うたびに対抗して「天皇！」「天皇！」とわざと呼び捨てにして、祖父母の神経を逆なでしていたのは、子供心にも（いやなことをしてるなあ）と思ったものです。

ある日、TVから君が代が流れた時です。
母親が、突然鼻の穴を膨らませてこう言いました。

「君が代とか信じるね？さざれ石（小石）が巌（いわお＝岩）になるわけなかやんね？大きな岩が割れて、小石になって、最後に砂になっとよ。理科で習うやろうが？この歌はウソばっかり！」

母のオリジナルのアイデアではありません。

ついその数日前に学校で、天皇嫌いを公言する教師の一人が、HRの時に全く同じように鼻の穴を膨らませて
「小さな石が合体して大きな岩になるなんて、非科学的だ。君が代を作った奴はバカ者だ」
と言ったのを聞いたばかりだったからです。

たぶん当時日教組の誰かが言い出して流行ってたんでしょうね組織内で。

しかし、時は流れ。

現代科学では、星の成り立ちは以下のように究明されています。

• 宇宙空間には星間ガス／星間塵と呼ばれるガスやチリが薄く存在する。

• ガスが濃く集まり、星間雲になる。星間雲の回転により中心に重力の塊ができる。＜原始太陽の誕生＞

• 周囲には薄いガスとチリの円盤ができる。＜原始太陽系星雲の誕生＞

• 　円盤の中ではガスとチリが結合し、小さなかたまりが無数に生じる。＜微惑星の誕生＞

• 微惑星同士は衝突し、合体・分裂を繰り返しながら、次第に大きな塊に成長する。＜原始惑星の誕生＞

• 原始惑星にさらに微惑星が衝突し、引力でガスを引き付け、巨大に成長する。<惑星の誕生＞

ハイ、さざれ石が巌になりました。

先ほど観ていた五輪中継の君が代で、ふと思い出しました。

堀米雄斗選手、スケートボード男子ストリート
金メダルおめでとうございます！