実話>人材派遣の裏話❹私が短期派遣を選んだ理由編・その⑴
派遣を始めた時点では、なんとなく長期で働くつもりでした。
求人を見ても長期の案件の方が多いですしね。
長期勤務可能者を熱望する派遣先
初仕事の派遣先との面談でも、しつこいくらい
「長期で働けるんですよね❓」
「我が社が欲しいのは可能な限り長期で働ける人だけ」
と何度も繰り返し質問されました。
(そんなに長期で人材が必要なら、正社員を採用すればいいのではないかな❓)
と当然のように思いましたけど、口には出しませんでした。
しかし、その派遣先からは半年で契約終了されて(切られて)しまいました。
理由は、オーナー社長(ワンマン)のお嬢さまが離婚で出戻ってこられて、急遽お父さまの会社に入社されることになったため。
ポジションを空けなければならなくなったため。
あれだけ長期長期長期と呪文のように繰り返しておいて。
結局、
「会社が不要になったらいつでも切れるように派遣社員にしておく。でも派遣社員の方から辞めると言い出すのは許せない」
というだけのことだったのだなと悟りました。
そして私を含め3人いた派遣社員の中から、私がお嬢さまにお席をお譲りする係❓に選ばれた理由にも心当たりがありました。
昼休みの「電話当番」
その会社(D社とします)では、派遣の女性3人が交代で「電話当番」を務めるという決まりがあると初日に言われました。
当然あなたにもやってもらいます❗️と先輩派遣の女性ふたりから言われ、シフト表まで手渡されました。
驚きました。
だって「昼休みの電話当番拘束」というのは、各派遣会社のHPのQ&Aにも必ず出てくる有名な労働基準法違反だからです。
先輩派遣(E子さんとF子さんとします)は知らないのかな❓と思い、話してみました。
彼女らも私も同じ派遣会社で、その会社のHPにも「昼休みの電話当番は違法」は載っていましたので、それを見せながら。
すると、彼女らに諭されました。
権利と義務
「権利を主張するのは、まず義務を果たしてからじゃないの❓」
エンドウミリエ(仮名)は入社したばかりで、義務(会社への貢献)を果たしていない。
だからまだ権利を主張できる立場ではない。
権利を主張したいのならば、まず先に一生懸命働いて実績を作って(義務を果たして)からはじめて言うのが「人として」当たり前ではありませんか。
<意訳>
先輩が従順に従っていることに、新人が文句言うなんて生意気だ。
10年早い。
こういうことを言う人は、残念ながら日本人には非常に多い印象です。
そしてそういう人は「人として〜」とか「感謝が足りない」とか
「不平不満を言う前に、自分の気の持ちようを変えることをまず考えましょう」
とか、精神論(反論しにくい方向)に持っていくのも特徴です。
終業後、派遣会社の担当営業に電話で相談しました。
翌日営業がすっ飛んできて、派遣先の人事部長(頑固おじさんでした)に
「昼休みに電話番として事務所内に拘束する場合は労働時間と見なされ、時給が発生します」
と説明しました。
人事部長は、当然のように反論しました。
「弁当食べながら留守番」は労働時間に非ず❓
部長
「電話当番といっても、ひっきりなしに電話が鳴る訳じゃない。
取引先も12時から13時の間は基本電話を遠慮するから、急用の場合だけです。
せいぜい1本から3本くらいのものですよ。
大変じゃないですよね❓E子さん、F子さん❓」
E子&F子
「はい、その通りです。時には全く鳴りません。
それに自分の席でお弁当食べたり雑誌あネットを見たりしてただ座ってるだけで、電話当番以外の仕事はしてません。
だから労働時間だなんて、考えたことすらありません」
派遣営業
「しかし、立派な労働基準法違反なんですよ」
部長
「ちゃんと弁当を食べてるんでしょう❓それに対して他の仕事と同額の時給を払えとは、欲が深いですね。
時給を払えと言うなら、弁当を食べてほしくないですね。
しかし昼食を取らせないとなると、そっちの方がよほど問題でしょう❓」
(👆だから現状の方がマシという理屈)
私
「昼休み自体を交代制にすれば解決ではないでしょうか❓電話当番の人は12時から13時まで普通に仕事をして、13時から14時まで昼休みを取ればいいと思います」
部長「❗️❗️」
派遣営業「それでしたら問題ありません」
採用されました。
しかしこの一件で、派遣先社員からは「生意気な人」と認識された空気ははキリ感じました。
そして、お嬢様を入れるために派遣を一人切るか❓となった時に私が選ばれたと。
長くなってきたのでこの辺で一回続きます。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。